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夢の中では気づくと、俺はあの爆発の記憶の中に居た。はるか彼方を飛んでいく一筋の光。それが地面にぶつかったかと思うと巨大な閃光が迸る。夢中でバーのカウンターを乗り越えてエレベーターに駆け寄る俺。悲鳴。怒号。そして轟音。かろうじて俺たちは地下に逃げ込んだが、そこはこの世ではなく地獄だった。真っ暗なはずなのに、はっきりとむごたらしい姿を晒す亡者共。ある者は血を流し続け、銃弾を取り出そうと頭を穿り返す。隣りの男に噛み付いている者は盗み食いしてヤクザに撃ち殺された者だ。


「あなたすぐに仲間入りですよ。」

 後ろの声に振り向くと、そこには壊れた眼鏡を、穴の開いた眼窩にはめ込んだカチョウの姿が

「―――!」

 カッと眼を見開いたが、そこは相変わらずの暗黒で、俺は動悸を必死に堪えた。そのまま死ぬか気違いになりたかったが、この世はそれほどに生易しいものではなかった。

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