20.旧ギリシャの戦闘はほぼ終息した-すべては[シナリオ通り]と言ったところ-
全34話予定です
いよいよあと二週間で長きに渡ったレイドライバーシリーズは完結を迎えます。もしも、ご興味がありましたら再度読み返して頂ければ嬉しいです!
もしもまだ読んでいないという方は、是非読んでくださると嬉しいです!
ヒューマンシリーズも是非!
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旧ギリシャの戦闘はほぼ終息した。
結果からすれば同盟連合軍の勝ち、なのだがすべては同盟連合が描いたシナリオ通りに事が進んだのである。
同盟連合の地上軍が劣勢になってからのレイドライバー部隊の到着による対峙を経て、時を同じくして地上部隊の援軍が到着、そこに航空部隊が最新鋭機であるM三一DIを撃退したところで戦局はほぼ決した。
同刻、先ほどの三つ巴の戦闘があり、同盟連合はレイドライバー一体を喪失、帝国軍は二体を喪失して決着、となったのである。
その後はゼロエイトを収納したツーワンとゼロファイブがそれぞれ残存勢力と対峙を、となったのである。この頃には新型戦車もほぼ駆逐が完了していたので、あとはいつもの機械化部隊との対決となるのだが、通常兵器相手で引けを取るほど同盟連合の人型は[やわ]には出来ていない。挟撃さえ防いでしまえばこちらのものである。
というところでエルミダスから軍用の輸送機が送られる運びとなった。それは、レイドライバーの回収という目的ではなく、フィリスの治療をする為である。クリスとゼロファイブは旧ギリシャでしばらく待機という形に落ち着いた。まぁ、もっとも再び攻めて来るには帝国も相当の損耗があるだろうからほぼ可能性としては低いのだが、それでも留まらせたのはやはり旧ギリシャ、旧トルコは同盟連合の生命線だからである。
ここを落とされれば大陸から列をなして兵器がゾロゾロとアフリカ大陸に流れ込むことになるからである。
それに、同盟連合は、帝国もだが、何も二国間だけで戦争をしている訳ではない。共和国という第三勢力がいることに間違いはないのだ。
………………
クリスのフィリス救出というかいもあって、命に係わるような損傷は受けていなかった。起きられなかったのは純粋に[揺さぶられた]せいだったのである。その証拠に、帰りの輸送機の中で目を覚ましたフィリスは[私はなぜ生きているのですか?]と同乗していた研究所の看護師に迫った。
事情を伝えると、フィリスはボロボロと泣き崩れた。そして、
「私は、死ねなかった。あの時がチャンスだったのに」
そんな言葉を残していた。だが、そんな言葉も直ぐに[自分]に矯正される事になる。看護師が、
「マスターの命令は?」
と尋ねれば、
「絶対であります。私の命はマスターのもの。私がどうこうして良いものではありません」
と、まるでその瞬間までの彼女とは別人のように直立不動、とは流石に言えないが、担架の中で身を正したのである。
そう、すべてはカズの意思のもとで動く、そんな仕組みがすでに出来上がっているのである。だから看護師とはいえそんな言葉を口にするし、それは多分整備士が乗っていても同じ事をするだろう。それくらい彼女たちが受けた[刷り込み]というものは絶対的なものなのは各所で出ている通りである。
そうは言ってもとりあえずはフィリスは研究所で精密検査と、[調整]が必要ならそれも同時に行うという形で決着した。
………………
そういう意味では今回の作戦はすべては[シナリオ通り]と言ったところなのだろう。同盟連合は[何も知らず]に戦闘を迎えた。その時、たまたま外洋に出ていたレイドライバー部隊が遅れて旧ギリシャに到着。タイミングとしては悪くないはずだ。そして新型戦車が出てくるのは必然、となれば航空戦力はより多く傾ける。そして、劣勢だった戦線を回復、終息まで持って行ったのだ。
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