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『全国昆虫図鑑』(●●館より)

 皆さんは蝶と蛾にはどのようなイメージを持っていますか? 蝶は綺麗、蛾は汚い。または蝶は美しく、蛾は醜いといったイメージを持っている人は多いかもしれません。しかし、それは人間の思い込みであり、実際はそこまで体のつくりは変わらないのです。ドイツでは蝶は蛾の仲間として見られていますし、昔の日本もそのような扱いでした。

 蝶と蛾の最大の違いは昼行性か夜行性かどうかです。しかし、これも種類によって、夜に飛ぶ蝶もいれば、昼に飛ぶ蛾もいます。蝶が色鮮やかで美しい色をしているのは保護色として花に擬態しているためです。逆に蛾がどこか地味な色をしているのは夜の闇を保護色としているからでしょう。こうしてみると、生物学上はそこまで差がないということが分かりますね。

 世界的には蝶と蛾は共に生と死の象徴としてのイメージも持たれています。これは毎回、春が訪れると蝶が舞うことが由来と言われており、日本でも、不吉なことが起きる前兆として蝶や蛾の大量発生が起こったという記録が残されています。

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