3話 部屋の中
※ 本小説はmixiの日記にて投稿された内容のため、『日記』と題していますが、日記形式ではいことをご了承ください。
長い夢を見た。
白いドレスを着た悲しそうな妻が僕を見ている・・・
どうしたんだい?そんな悲しい顔をして・・・
妻は何も答えてくれない・・・
じっと妻の顔を見ていると、わずかに唇が動いている・・・
・・・ナ・・・・・ノ・・・・・ヲ・・・マ・・・・モ・・・ッテ・・・・
そう妻が言ったような気がした・・・・
僕は、まだ白濁とした意識の中にいた。
薄暗い部屋・・・
ごぉぉぉぉおという異質な音・・・
少し目が慣れてくると、そこは見慣れた風景だった。
いや、正確には見慣れた風景に似ているといったとこだろう。違うのは、異様に大きなキッチンと、その真ん中におかれた巨大なバーナーと、その上に置かれた異様に大きな鍋があることだった・・・
バーナーは異様な音を出して燃え上がっている。鍋は中華鍋といった感じで、普段見ているものの数倍は大きい。
そのすぐ近くに再び見慣れたものを発見した・・・
「紗枝!!!!」
僕は、思わず小さい悲鳴を上げた
そこには、美しい裸体の妻が横たわっていた。白く艶やかな肌は、その薄暗い異様な部屋の中では、違う生き物のように感じられた。なぜ、ここに紗枝が・・・・
「ヤット、メザメタカイ」
男の声がした・・・
つづく・・・・・




