表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/6

残り730日、誕生日#2

少しずつお嬢様の情報が出てきます。


お嬢様の誕生日パーティーとはいえ、このパーティーはとても小規模だ。

主な参加者は、私にお嬢様のメイドさんたち、そして料理長くらいだ。



同世代の人は私以外いない。

幼い頃から、誰かの回し者かもしれないと警戒しなければいけないので気軽に遊ぶことができない。

そのため、まだ幼かったこともあってか、遊ぶのに色々としなければならないお嬢様は段々遊ぶのに誘われなくなった。

仕方ないとは思うが、お嬢様への精神的ダメージは大きかったはずだ。



それに友達になる人も将来感情がなくなることが分かっていて、その感情がなくなってしまう時に親しくしていればいるほど悲しくなることを理解していたのかもしれない。

そんな状況だからこそ私はずっと傍にいると誓っている。



お嬢様が本当に孤独になってしまわないように……

最初はどちらかというと同情に近かったのかもしれない。


しかし、お嬢様と過ごしていくうちにいい意味で普通の女の子なのだと思った。

おめかしをして、綺麗なドレスをきて、目を輝かせているその姿は一般的な少女たちと変わらないのだと。

とても上から目線になってしまうのかもしれないが保護欲が湧く、そんな感じがする。




長くなったが、すこし本題に戻ろう。

なぜお嬢様のお父様はパーティーに参加しないのか。

そう思った人もいるだろう。


お嬢様のお父様はお嬢様のお母様のことをとても愛していらっしゃる。

だからこそ、今の感情を失ってしまったお嬢様のお母様を見て覚悟はしていたと思うが、相当精神的に辛い状況なのだ。

その状態でお嬢様を見ると最愛の娘もこうなっていまうと取り乱してしまうのだ。



だから、パーティーには参加せずプレゼントだけとなっている。

あと若干自分の姿を見て取り乱したお父様を見たお嬢様も少しトラウマを抱えているようだ。

自分の味方だと思っていた人からの裏切りに見えてしまったのではないだろうか。


仕方なかったとはいえ、このようなことがあったため、最近お嬢様の別荘を少し離れた湖の近くに立ててる。

その周辺ごと買い取って周りを結界で守るそうだ。

ずっと警備されていると目に見えるのは精神的に参ってしまうからという理由もある。


「ねぇ、ルルってば聞いてる?」


「はい聞いておりますよ。昨晩、こっそりお菓子を盗み食いしていらっしゃった話ですよね。」


「違う!ってかなんで知ってるのよ。その時間あなたは寝ていたはずよね。」


「なぜ、私が寝ていたと知っていたのですか?昨晩はいつもと違う時間に寝てはずですが……」


「うっ……そ、それはメイドさんに聞いたのよ。」


「はて、私は聞かれた覚えはないのですが、忘れてしまったのでしょうか。」


「と、とりあえずパーティーを始めますっ!」


「逃げましたねお嬢様。メイドを買収するならばもっとわいr…プレゼントがありませんと。」


「なんてことを教えるんですか…まぁいいです。お嬢様、大丈夫ですよ。私はどこにも行きませんし、傍にいさせていただきます。」


「そう…ありがとっ。さっ、始めるよ!」


私はお嬢様が私がいなくなってしまうのを恐れてか私の部屋に隠しカメラを仕掛けている。


いや、バレている時点で『隠し』ではないのだが……

前に聞い話だと仕掛けているのは私にだけらしい。

なんだろう、私にだけってめっちゃ嬉しいかも……


え?ドMだって?

そんなもの知らない、知らない。

お嬢様が幸せならそれで構わない。


私はお嬢様のことを最優先で考えている。

それも自分の身を削ることをためらなわないくらいには……


……まぁ、前にこの話を不安に駆られて泣いていたお嬢様様に話したらさらに泣かれて、それだけは辞めてって言われたからなるべくそうならないようにはするけども。


さぁパーティーを楽しもう!


「それでは皆様を代表致しまして私から、お嬢様、お誕生日おめでとうございます!」


「ありがとっ!」


その後は楽しく雑談しながらパーティーを楽しんだ。

この平和な時間が続けばいいのに……


その後夕方になるとお嬢様は疲れたのか、自分の部屋にお戻りになり、そのまま寝たようだ。


私は外の片付けをしながら殆ど満月になりかけてる月を見ながら思いふけっていた。


お嬢様が儀式を行うことは確定している。

何も根本的解決を出来ない無力感と、でも最善のことをやらなければいけないという使命感が心の中に残ったまま、私は自分の部屋へと戻って行った。


ふと目に入った時計は0時を指していた。





――残り729日――





お嬢様は大分主人公(通称:ルル)にご執心な様子


まだ完璧な信頼関係にはなっていないようですね。

残り729日。

どう過ごしていくのでしょうか?

次話をお楽しみに。


(Q.更新はいつじゃろか?)

(A.近日中。ってかなんでカッコの中?)

(Q.堂々と言えたものじゃないからですね。ところで近日中っていつ?)

(A.ノーコメントでよろしくお願いします。3日以内かも。神のみぞ知る。)

(Q.なんかムカつくから殴っ((殴。)

(A.では、次話をお楽しみに〜)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ