なろうはWEB小説サイトの質としてはハーメルンに、書籍化の場所としてはカクヨムに追い越される日も近そう
さて、ここ最近の小説家になろうはかってのArcadiaに似てきたよなぁと正直思います。
小説投稿サイト「Arcadia」は、2001年から稼働し続けていて、管理人である舞氏本人が死ぬまで運営し続けると断言していたのですが、実際は2013年に失踪していますしね。
で「Arcadia」の「没落」の理由は結局、運営の舞氏の他力本願と排他主義です。
Arcadiaでは感想を受け入れかつ返信に義務がありました。
管理人の舞氏はこう言っていました。
このサイトは、大勢の人たちが訪れあなたの作品を見ています。
2009年1月時点で、一日のユニークPV15万です。それだけの人たちが見ています。
あなたの作品に肯定的な人ばかりではありません。
中には厳しい感想や、言葉遣いの荒い人、酷いときには誹謗中傷もあるでしょう。
しかし、基本的に全ては自分の作品に対する感想です。
作品を投稿して大勢の前に公開するからには、自分の作品に責任を持ち、自分の作品に対する感想にも責任を持ちましょう。
あなたが偉大なSS作家になることを祈ります^^
確かにこのような姿勢は読者重視とも言えますが、それが横暴な読者を生み出しのさばらせるようにもなりました。
それに対し、小説家になろうはそもそも『批判を非常に受けづらい』サイトであったし、感想の受付停止に感想の削除、ブロックミュートなどの機能を使えば作品を批判できないようにすることも難しくありません。
しかし、作者のメンタルの保護は確かに大事なのですが、実際にもっと大だったのは悪質なユーザーの排除だったのではないでしょうか。
なろうは複垢も攻撃的な言葉や中傷による人格否定なども放置状態です。
その点ハーメルンは重複アカウント登録・総合評価の操作や、攻撃的な言葉や中傷による人格否定・脅迫などの感想を投稿する際のガイドライン違反はアカウントロックしたりちゃんと注意しています。
そして、書籍化のチャンスの有無もあると思います。
なろうは書籍化のチャンスがあるから頑張る作者も多かったのですが、いざ書籍化するとWEB更新が停滞したり、書籍が打ち切りになるとそこでエタったり、人気が出るまで次々に新作を投稿したり、短編詐欺をやるということが頻繁に起こるようになってしまったわけです。
ハーメルンからの書籍化は基本ないわけですから、そういったこととは無縁ですからね。
しかし、書籍化に関してKADOKAWA系列はカクヨムからの拾い上げをメインにし始めたようですし、その他の出版社も書籍化する数は絞ってきたようです。
Arcadiaは、WEB小説投稿サイトの最大手でしたが、今ではその存在を知らない人も増えてきているでしょう。
なろうの場合もいずれはそうなるかもしれません。
まあ、なろうの運営がかわらない限り確実にそういう日は来ると思いますが。