表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来の星での物語  作者: 凡人(ぼんど)
6/31

出会い編 第6話 襲撃

そのキリギリスとの距離は、後方からついてくる1体とよりも遠い位置にある。

しかし、それがどれほど巨体かはっきり分かる。

這い寄るその生物の全高はボクの伸長の3倍はあるだろう。

後方の1体も気にはなるが、今はまず前方の超大型キリギリスを

どうにかしなければいけない。


それは、ゆっくり近づいてくる

こちらを捕食する意思が確実に伝わってくる。


「あなたはその子とゆっくり下がって」


タウが少年に、荷車ごと少女と下がるように指示した。


「結界を張って動きを止めるから、そしたら仕留めて」


ボクへの指示だ。


「オレも戦います、手伝います」


少年の表情は必至だった。


「結界を張るとあなたも動けなくなるわ、離れていても影響はあると思うけど

 終わったら解除するから心配しないで」


「でも、それなら・・・」


「大丈夫、彼は私の結界の中で動けるの・・・分かったら、さあ早く!」


結界の中でボクは動ける・・・

よくわからないが、どうもそうらしい。


そうしている間にもキリギリスはゆっくりだが、確実に近づいていた。



ボクは毒を塗り、弓矢をかまえた。

跳躍によって距離をつめず、じりじりと近づいてくるのは、

ボク達が急な動きを見せないからだろう。

走って逃げようとすれば一気に飛び掛かってくるはずだ。


それにしても、大きい・・・その距離が縮まるごとに絶望と恐怖が近づいてくるようだ。



「 あっ! 」


後ろで少年の声がした。

前方へ集中するあまり、まったく気が付かなかった。


「ねえ、あいつわたしが仕留めるから、わたしも一緒に連れてって」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ