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未来の星での物語  作者: 凡人(ぼんど)
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出会い編 第4話 旅の準備2

一億年の未来の地球


コールドスリープから目覚め僅かに生き延びた人類と


進化し人の姿になった昆虫類


やがて進化は他種族交配を可能とし、それは新たな種、


新蟲類しんちゅうるいとして世界に広がった


種族としての特徴を持ち続け他種族と交わらない純血種としての昆虫類と


新な種として生まれ増え続ける新蟲類


そして 目覚めては滅び、生きる道を探す人類の


未来の星での物語



集落から集落へ移動する場合、1日で移動できるとは限らない。

その場合は街道の途中で夜営をすることになる。

大型の肉食原始昆虫に襲われる危険もあるため、夜間も交代で見張りを立てて襲撃に備えるのだ。

単独の旅などで夜営をしなければならない場合は

物資輸送の一団などに頼み、同行させてもらうのだ。

そして当然、少数での移動もできる限り避けたいところだ。


今回 ボクとタウで旅をする場合でも

夜営が必要なときは他者と合同での移動が鉄則なのだが

外敵に対してはタウの結界で対処できるため、

あえてその必要はないとのことだった。

それ以外、武器といえるものは、ボクが持つ弓矢くらいだ。

これには毒を塗って使う


どこまで彼女の役に立つかはわからないが、

今までボク自身の身を守ってきたものだ、

信じるしかないだろう。



「ところでさっき、何故彼らが昆虫だとわかったんだい?」


ボクは昆虫も新蟲も、そして人間も見分けることはできない。

タウは一目で昆虫だと言った。

そのことが、気になっていた。


「さっきの少女、あれは体が脱皮の準備に入っているの、

 だから思うように動けないのね少年が昆虫かどうかまでは、わからないわ」


人間も新蟲も脱皮をしない。

昆虫の特徴のひとつだ、タウ自身もその経験があるために

それがわかるのだろう。



必要なものは、ほとんどそろえられた。

入手したばかりの荷車にそれらを積み込み集落のはずれまで来た。

時刻はまだ正午前だ。


時刻を知るには各集落の中央に設置してある日時計を見る。

1日を24時間として現在の時刻を知らせてくれる。


いったんタウの住む森まで戻るため、集落を出ようとしたそのとき、

その少年は声をかけてきた。


「別の集落に行くならオレ達も連れていってくれませんか、

 その荷車にツレを乗せてほしいんだ」


少年に支えられた少女は、ぐったりと下を向いていた。




お読みいただき ありがとうございます。


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