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3、帰路

『他の事は追々説明するとして、今度はそっちの世界のことを教えてよ。』


『こっちの世界?』


『そ、さっきの驚きようからすると魔法がそんなに発達してないんじゃない?』


『いや、魔法なんて存在しないけど。』


『そうなの!?じゃあ魔法が無いのにどうやって生活しているのか教えて!』



…………二時間後、そこには…………



『へぇ〜、変わった方法で電気を出して、へんなもの使って電気を魔法にするんだ。』

と、異世界(地球)についていろいろ理解(誤解)し、喜々とするシルリアと


(あー…疲れた……)

と、散々説明を要求され、疲労でぐったりとする悠斗がいたとか。





※※※





『そういえば、俺って帰れるのかな……』


あまり期待せずに言う俺。


『チキュウの次元座標さえわかれば行き来は簡単よ。』


『え!?』

予想をはるかに超える希望の返事が、


『ユウトの夢に出てきたって言う男を探し出せば帰れるってことね。』


ヒント付きで返ってきた。



(よし、探し出してやる!)


そう意気込んで立ち上がると、


『どうやって探し出す気?』


魔法で体を固定され質問された。というかどこまで人の思考を読んでやがる。



『落ち着いて、私も手伝うからさ。』


『いいの?』


『その人探すにも活動拠点は必要だろうし、ここの言葉わかんないでしょ。』



一応分かるには分かるんだが……赤く染まる過去の英語のテストを思い出すと……


『…お願いします。』


『それじゃ〜準備っと。』

シルリアはそういって応接室の奥へ入っていった。





※※※




『これが服でこれが護身用。』


そういって渡されたのは服と短剣。


『って何これ!?』


『…?護身用だけど……君の世界には刃物も無いの?』


『あるにはあるけど…』


銃刀法という法律で守られている国に住む悠斗にとって、扱ったことのある刃物は包丁くらいなものであり、剣というものに驚いてしまうのは当然である。



『そう。それじゃあ次、これを頭につけて。』


次に渡されたものはニット帽のようなもの。

悠斗がそれを被ると、シルリアは帽子の上に両手を乗せ…………とてつもなく強い頭痛が悠斗を襲った。





「あとは着替えれば……ってユウト!?」


―――へんじがない、ただのしかばねのようだ。


「大丈夫!?起きて!」


―――へんじがない、ただのしかばねのようだ。


「……スプーン、どこだっけ。」


――悠斗は飛び起きた。

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