プロローグ
初投稿です。がんばります。
「あ゛ぁー!あ゛ー!あうあぁぁ」
ある村の家の中泣いている赤ん坊がいた。
しかしそれに反応するものはそこにはいない。
親どころか村人もいないのだ。
その村に3人の人間たちが足を踏み入れた。
「うわっうるさ! 本当にいるじゃん」
「これほんとに赤ん坊なんですかねぇ。うるさすぎるでしょう……」
「黙れ、私たちは依頼された仕事をこなすだけだ」
三人はしゃべりながらも音のする方へ向かっていく。
「やば……、ガチでうるせぇ、気持ち悪くなってきた」
「依頼を達成するまで我慢しろ」
「さっさと終わらせて帰りましょうよ」
目的の家に着きドアを開ける。
そこにいたのは一人の赤ん坊、いたって普通だ。
角が生えてたりだとか人の形をしていないなんていうことはない。
しかしおかしいのはその周りである。血が赤ん坊を中心にまき散らかされたように壁、床にへばりついている。
けれど人の死体は見当たらない。
不思議に思いながらも赤ん坊に目を向ける。
「はやく捕獲するか処分するか何とかしましょう」
「そうだな」
三人は歩く、赤ん坊に向かって。
1メートルまで近づいたところで足音は途絶える。
そしてまた家の中いるのは赤ん坊一人となった。
けれど赤ん坊は泣き続ける。いつまでも――