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大切な何かを求めて…  作者: 針巣豚
プロローグ 日常
7/27

過去

10年以上前、俺達にも父親と母親がいた。我が家は割と裕福だったので親は俺になんでもやらせた。勉強、ピアノ、ヴァイオリン、英会話、スポーツ…俺はそれら全てをことごとくこなしていった。


親は俺のことを天才と言ってはおだて、次々と何でもやらせた。実際俺にできないことなどなかった。色んな大会に出ては全て優勝。俺はやればやるだけ親が褒めてくれるのが嬉しくて、親の期待に答えようと次々に新しいことに挑戦していった。


だがある時から母の様子がおかしくなっていった。何をしても褒めてくれなくなり逆に何をやっても叱られるようになった。春人は天才なんだから。こんなものじゃないでしょ?いつしかこれが母さんの口癖になっていた。


それがだんだんエスカレートしていき、俺が少しでもできないと妹に暴力を振るうようになった。妹は俺と違って、別段取り柄もない普通の女の子だった。そのことが余計に母を苛立たせたのだろう。


そして、10年前のあの日、俺はピアノのコンクールに出ることになったのだ。


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