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大切な何かを求めて…  作者: 針巣豚
プロローグ 日常
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感想会

この話が一番不安です…

「あら?こんにちは春人君」


廊下で神崎麗華先輩とばったり出くわした。

神崎グループの一人娘で地元ではかなり有名なお嬢様だ。

先輩とは本の趣味が合い、本を交換しては感想会的なものを開いている。


「麗華先輩。この間貸してもらった本、面白かったですよ。ありがとうございました。今もってきます?」


「返すのはまた今度でいいわよ。それより詳しく話をしたいから放課後時間ある?」


「5時からバイトなんで、それまででしたら」


「それでは授業が終わったら教室に迎えに行くわね」


「はい。それじゃあ放課後待ってます。」


俺は先輩が見えなくなるまで手を振り続けた。


「は〜る〜と〜!」


「後ろから恨めしい声が聞こえてきたが、無視した」


「無視すんな!」


「なんだ。秀介か」


「なんだじゃない!なんでお前がこの学校のマドンナ、神崎先輩と仲良く話してるんだよ!」


「ん?言ったことなかったか?図書室で良く会うからそれが縁で仲良くなったんだ」


「なんでそれだけで仲良くなれるんだ…お前は」


「人徳だな」


「自分で言うか…」

ん?どうやら呆れられたようだ。


………


放課後、約束通り俺と先輩は空き教室で感想会を開いていた。


本の内容は、宇宙人が地球に降りて様々な生物に話を聞くというもの。どの生物も人間は悪だというので、生物の話を元に人間は如何に悪人であるかを話し合う。ただオチとして、この宇宙人達は人間がどんな生物か知らないから最後の最後で人間に人間のことを聞いてしまう。その人間は賢く人間が如何に善人であるかを宇宙人に説いて、結局人間は善人であるということになってしまうのである。


「つまり善悪の判断の基準は人間のエゴでしかない。見方によっては善にもなるし悪にもなるわ。だからといって私は悪いことをしてもいいと言ってるわけじゃないのよ?所詮善悪なんてものは人間が決めたものなのだから、日々変わっていくのは仕方がないということ。ただ、誰々がこう言ったから、こっちの方が何となくあってそうだからという理由で決めるべきではないわ。それだとこの本の宇宙人の様になってしまうもの。だから人間は何が正しくて何が間違ってるのか、常に学ばなければいけないのよ」


「そうですね…」


何が正しくて何が間違ってるのか…。

それじゃあ大切な人を守るために誰かを殺すことは善なのだろうか…。

心なしか左手が疼いた。


はい!わけワカメ〜

所詮自己満足ですよ…

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