宇宙人サンバ事件(お題 早起き/手首/サンバ)
ここはクソミステリー世界!今日もクソミステリー世界で、三須照小学校五年生の米田 共作君は、ベタベタな探偵帽を被り、どこで買って来たのか、ウンコ型棒キャンディーをしゃぶりながら、クソミステリーに挑む! オッス、オラ作者! 久しぶりにこのシリーズ書くためにこのお決まりの定型文コピペついでに過去の話読み返してたら、自分で書いたのにくだらなすぎて頭痛がして来たぞ!
「共作ちゃ〜ん! みんな早朝から手首を利かせたマツ◯ンサンバを踊り続けてて街中大騒ぎだよ〜」
一息にお題を三つ消化してくれたこの女の子は、三須照小学校4年生の柏木小雪。共作の妹分兼幼なじみで、今日はオレンジ、秋色格子のリボンでツインテールをまとめています。あら、そこに真っ赤な彼岸花が……向こうには秋桜とも呼ぶコスモスが。もう秋なんですねえ。
「なんて痛ましい上にやかましい! こんな馬鹿な事をする奴はDr.マッドの奴に違いない!!」
「濡れ衣だ! 今日は知らん人の空き地で勝手に焼き芋を作ってるだけで何もしとらんわ!!」
「十分不審者じゃないか!!」
Dr.マッドはミステリー物にありがちな、共作と敵対している悪のマッドサイエンティストである。この手のキャラにお約束の白衣もちゃんと着てる。
「口止め料に彼女の分も焼き芋やるから今日は見逃してくれよ」
「しょーがないなぁ」
賄賂をモグモグ頬張って、今日は何もしてないから見逃してあげる事にしました。
「しかしDr.マッドの仕業じゃないとなると一体誰が……?」
「マ◯ケンサンバを踊りたくなる呪いを幽霊が噴出してるとか〜?」
『◯■✕♂♀!!』
思案にふける共作達を、謎の光が包み込み、次の瞬間彼らは何百人もの踊る宇宙人がいる宇宙船の中にいた。
『†⊆∀!(我らは、踊る宇宙人族!! 踊りを文化として大切にしているが、◯ツケンサンバのような素晴らしい踊りは見た事がなかった!! よって、貴様らも今一度マツケ◯サンバの素晴らしさを強制的に思い知ってもらう事にした!)』
「でもずっと踊らされてたら僕らも困るよ」
「□〇♫≒(安心しろ、一日踊れば元に戻る!!)」
翻訳機越しに言うだけ言って、宇宙人達は共作達を元の場所に戻した。相変わらず街は、マ◯ケンサンバを踊る主婦達に溢れ、だんだん釣られるように、おじいさんもおばあさんもお父さんも学生も犬もねこもとかげもヤモリもカエルもアリンコもDr.マッドも、みんな踊りだしている。
「仕方ない……僕らも踊るか……同じアホなら踊らにゃ損と言うし」
「えーん、オーレ!」
ヤケクソのように踊り出す共作達。別に宇宙人が今更布教せずとも、こんな小説でネタにしなくとも、マ◯ケンもマツケ◯サンバも既に有名だけどね。一日経ったらみんな戻って、お腹のお肉が気になってた人らもちょっと体重落ちてたのでめでたしめでたし。作者の仕事の休憩時間も終わりなので、終わり。