海辺海坊主事件(お題 刺繍/弁当箱/貝殻)
ここはクソミステリー世界!今日もクソミステリー世界で、三須照小学校五年生の米田共作君は、ベタベタな探偵帽を被り、どこで買って来たのか、ウンコ型棒キャンディーをしゃぶりながら、クソミステリーに挑む! おはよう、こんにちは、こんばんは。菜の花が河川敷いっぱいに咲き乱れて、もう春ですねぇ。
「共作ちゃ~ん! こっちこっち!」
長袖白ワンピースとマリンブルーのリボンの麦わら帽子が眩しいこの女の子は、共作の妹分兼幼なじみ兼助手の柏木小雪。帽子を被るのに邪魔だから、トレードマークのツインテはおろしてある。今日は共作と海デートに来ているのだ。
「あはは~小雪ちゃん待て~♡」
「待たなぁ~い♪ きゃっきゃっ」
砂浜を追いかけっこし始める共作と小雪。彼らの足元でピカピカ光る貝殻。ふと我に返った共作が、カメラ目線になって叫びます。
「デートじゃないよ! 最近海でカップルがデートをしていると怪しいデカイ影が脅かして来るから調査をしろと警察から依頼があったのだ!」
「え~? 共作ちゃん、デートじゃなかったの? 海に行こ~って言うから、こんな今時漫画でも見ないような白ワンピースに麦わら帽子被って来たのに~」
「いやまあデートも兼ねてるんだけどね?」
「なーんだ、よかった。ねえねえ、このあざとい格好可愛い? 可愛い?」
「可愛い! エヘヘへ」
これまたあざとく、スカートの両端を持ち上げて首をかしげてみせる小雪に、デレデレの共作。
「ウォオオオオオ!!! バカップル死ネ! ファ〇ク! 糞ガ!!」
美しい海の底から現れる、嫉妬丸出しの海坊主!
「うわぁ! 君はいつかの事件に出て来た海坊主君じゃないか!」
海坊主君はプールサイドの変質者を食ってた化け物ですが、共作の活躍により米の美味さに目覚めて改心したのです。くわしくはプールサイド殺人事件を見てね。
「コッチハボッチデコメヲ食ウ喪坊主ナンダヨ!! チクショウ!!」
涙を流しながらデカイ弁当箱でご飯を掻っ込む海坊主くん。完全にこじらせているようです。
「アラ、海夫クン。帰ッテタノ?」
海夫の隣にザバーッと浮かび上がってきたのは、ヒトデの刺繍を一生懸命やってる海坊主の女の子でした。海坊主に女の子とかいるのか知らんけど、とりあえずこの作品ではいるみたいですね(適当)
「オ、オ前ハ! 海子!」
「帰ッテタナラウチニ挨拶クライシニ来ナサイヨネ!」
「ゴ、ゴメンヨ~」
「なんだいなんだい、君だって可愛い幼なじみの彼女がいるんじゃないか!」
「チ、違ウヤイ! 海子ハ幼ナジミナダケデ……」
海夫の顔が真っ赤になります。
「とにかく! 仲良しの幼なじみの女の子がいる時点で君はリア充の方だから。くだらない嫉妬で騒ぎを起こすのはやめて海子さんと仲良くするんだよ!」
「ワタシノ海夫クンガスミマセンデシタ!」
「ダ、誰ガ! ワタシノダ!」
なんかイチャイチャしながら海夫君は海の底へ仲良く潜って行きました。
「ねえねえ、共作ちゃんの理屈で言うと、共作ちゃんもリア充ってやつなの?」
「そうだねえ、小雪ちゃんがいて、この世にはびこる事件を解決して。リア充ってやつだねえ」
「ウフフ」
「アハハ」
なにやらダブルバカップルな感じで終わりましたが、この世にクソミステリーがある限り! 共作の戦いは終わらない! 海坊主君達のセリフのカタカナもいちいち変換してたせいでめっちゃだるかったので、この辺で終わり。




