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ゴリラ滑り台殺人事件(お題 ケーキ/ゴリラ/滑り台)

 ここはクソミステリー世界!今日もクソミステリー世界で、三須照みすてり小学校五年生の米田こめた 共作きょうさく君は、ベタベタな探偵帽を被り、どこで買って来たのか、ウンコ型棒キャンディーをしゃぶりながら、クソミステリーに挑む!


「共作ちゃーん、今日も難題だねー」


 事件現場の公園でツインテールを揺らしながら首を傾げるのは、幼なじみ妹分の小学四年生、柏木かしわぎ 小雪こゆきちゃん。ツインテールを飾る赤いリボンがチャームポイントで、共作に誕生日プレゼントにもらったものなのだとか。


「ああ、今、ゴリラ型の滑り台の前で、うつぶせで倒れて死んでいる、近所の会社員の方……名前は……被害者のプライバシーの為に伏せよう。決して名前考えるのが面倒になったわけじゃないぞ!」「共作ちゃん、誰に向かって話してるの?」

「何でもない。手がかりは……近所の『すごくウメェ堂』のケーキの箱か」

「あそこおいしいよね~。今年共作ちゃんとわたしのお誕生日パーティした時もここのケーキだったし」

「う、うん……」


 小学五年生、微妙なお年頃、思春期。何気ない思い出話もなんだか恥ずかしそうである。


「さて! 本題に入ろう。『すごくウメェ堂』のケーキの箱、それが何故からっぽなのか?」

「会社員の人がゴリラ型滑り台で滑って転んで死んじゃう前に食べちゃったとか?」

「流石だ小雪ちゃん! ここはクソミステリー世界! 十分あり得る線だ。しかし、まだバカミス、クズミスを舐めている!」

「ええ~、これ以上バカらしい想像なんてつかないよぉ~。ラノベやweb小説の狙ったバカミス、滑ったクソミスを読んで、共作ちゃんのお手伝い頑張ってるのに~」

「勉強する教科書のチョイスが良いぞ小雪ちゃん、しかし、まだまだだな!」


 共作はコートの懐からケーキの箱を取り出し、ゴリラ型滑り台の前に置いた。死体はテキトーに警察の人が片づけてくれた。


「どうするの~?」

「まあ見ててご覧、小雪ちゃん、そして下がって」


 小雪が素直に下がった瞬間、ゴリラ型滑り台が動き出し、ケーキを貪り食った!


「うえーん、わけわかんなーい、共作ちゃーん、どういう事~?」

「愚問だよ、小雪ちゃん。悪の科学者が作った、ゴリラ型滑り台に見せかけた悪の組織の科学兵器の動力源がケーキだったというだけさ! 公園でこのケーキを食べようとした被害者は、ゴリラ型滑り台科学兵器がケーキを手に入れる為に撲殺されてしまったのさ」

「もう小雪程度じゃ脳みそが追いつかないよー!」

「安心しろ小雪ちゃん、博士が作ってくれた、この時計型ミサイルで、悪の組織の科学兵器なんてぶっ倒してやる!」


 共作が時計型ミサイルを構えると、フタがパカッと空いて、どうやって収まってたのか作者もよくわかんないミサイルが飛び出し、ゴリラ型滑り台をぶっ飛ばした。


「そこかー!!!」


 更に共作の探偵のカンにより、その辺の茂みに隠れていた、よくわかんない悪の組織の科学者もミサイルで死んだ。


「これにて一件落着!」

「共作ちゃんすごーい!」


 なんかよくわかんないまま事件解決したが。妹分の小雪の笑顔がある限り、共作のクソミスに挑む、小学生らしい元気がある限り、事件は続く!

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