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ハルカアキ  作者: 珈琲之助
生徒会長はすごかった
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第15話

真夏「お待たせしました」


真夏が送迎車の運転席にいたマネージャーに声をかけた。真夏は一緒にいた秋矢に今から仕事だからと伝える。その時、マネージャーと秋矢の目が合った。彼は彼女が後部座席に座ったのを確認後、仕事場へ向けて車を発進させた。


マネージャー「今の彼氏……」

秋美「気にしないでください」


ある日の放課後、ダンス部の部室である騒動が起きていた。それは毎日、秋矢に罵倒されているぬねのが突然泣き出したのだ。と思えば秋矢の文句を言い始めた。マミや部員たちが必死にぬねのを落ち着かせようとする。たがぬねのは我慢の限界だと秋矢が訪れたときに行動に出た。


秋矢「はぁ!?」

ぬねの「退部します! やめさせてください!」

秋矢「マラソン大会が終わるまでダメだ」

ぬねの「やめます」

秋矢「むりだと言ったろ」


秋矢に何を言っても無駄だと悟ったぬねのは顧問の先生に退部届けを提出しに行こうとした。すると秋矢が言った。


秋矢「そんなことしても無駄だ」

ぬねの「えっ」

秋矢「アイツは俺の言うことを聞く」

ぬねの「……」

秋矢「だから退部届けなんか出しても時間の無駄ってこと」

ぬねの「そんな」

秋矢「早く練習しろ!!」


ぬねのは奥歯をかみしめ涙をこらえた。部員たちがぬねのを慰める。そんな光景に秋矢が怒鳴った。それに反論したのはムメモだった。


ムメモ「なんでいつも~カリカリしてるの~?」

秋矢「フンっ」

ムメモ「なんか~腹が立ってきた~」

秋矢「んだと!」

ムメモ「フンっだ!」


ムメモが秋矢に反抗的な態度を見せた。それを目の当たりにした部員たちの血の気が引く。秋矢は青筋を立ててこれ以上は時間の無駄遣いだと部室を出た。扉が閉まるなり秋矢を追い出したと喜びの声が飛び交う。だがぬねのは1人暗い表情を浮かべていた。


ムメモ「ぬねの~」

ぬねの「……」

ムメモ「みんな、あのね~」


ムメモは一体、ぬねのや部員たちに何を話したのか。その頃、生徒会室では冬子が冬丸のある発言に衝撃を受けていた。


冬子「エっ!?」

冬丸「なっなんだよ」

冬子「○○知らないんですか!?」

冬丸「し! 知ってるよ……はは」

冬子「怪しい」

冬丸「知ってるよ! なんでも聞いてくれ」

冬子「じゃあメンバーの名前言ってください」

冬丸「え? えっと……ははっ」

冬子「ウソーっ! ありえない! 先輩マジやばーい!」

冬丸「えええっとあっ1人言える」

冬子「言ってください」

冬丸「はひ・ふへほ」


と冬丸はパッと思いついた名前を言った。それが正解だったとは彼も予想外だった。


冬丸「えっいるの?」

冬子「いますよ」

冬丸「へぇ~アイウ・エオって本当にいるんだ」

冬子「さっきと違―う」

冬丸「えっとーあれだよアレ。アイウのファンなんだ……うん」

冬子「先輩、本当ですか?」

冬丸「本当ですとも」

冬子「嘘っぽ~い」

冬丸「はははっ」


冬丸は本当に先ほど言った名前のメンバーがいるのかどうかスマートフォンで検索してみた。するとハヒ・フヘホもアイウ・エコも実在した。その容姿は冬丸も惚れるほど可愛かった。


冬丸「かわいいじゃねぇか」


と冬丸はつい彼女らの画像を見て言ってしまった。初めて見たと思われる反応に冬子はジーっと冬丸を見つめた。本当は○○のことを何も知らないのではないかと。そう思った冬子は彼に問題を出した。


冬子「先輩に問題です」

冬丸「ニャに?」

冬子「〇〇のニューシングルのタイトルを言って下さい。アイウ・エコのファンもちろん知っていますよね」

冬丸「えっと……そうねぇ、御茶野先生は今日もやってきた」

冬子「なにそれ。あっおはようございます」


冬丸が笑いをこらえる中、御茶野が壇上に立った。そして言った。


御茶野「〇〇のニューシングルのタイトルは……」

冬丸・冬子「エっ!?」


なんと御茶野が新曲のタイトルを言い当てた。これには2人ともびっくり仰天。冬子が理由を尋ねたところ、娘が大ファンだからとか。


冬丸「予想外だ」

御茶野「今や中高生なら誰でも知っているというからな」

冬丸「知らなかったの俺だけ!?」

御茶野「知らないのか? 先生も知ってるのはそれだけだ。お前と同じだなハハハっ」

冬丸「ショック!」


冬丸は御茶野とアイドルの知識が同じであることにガックシきた。生徒会の活動が終わって冬丸は落ち込んだ様子で学校を出た。そんな彼がララ美と出くわした。


ララ美「やっほー」

冬丸「……」

ララ美「ねぇねぇ」

冬丸「よう」


ララ美は冬丸と偶然出会いテンションが上がっている。そんな冬丸から出た第一声は以外なものだった。


冬丸「ひとつ聞いていい?」

ララ美「なんですか?」

冬丸「君の名前ってなんていうの?」

ララ美「はい!?」


冬丸の予想外の問いかけにララ美は衝撃だった。しかし、よくよく考えてみれば自己紹介をしたことがない。ララ美は超可愛く冬丸に言った。


ララ美「ララ美っていいます! よ・ろ・し・く」

冬丸「そっかララ美っていうんだ」

ララ美「どうしたどうした?」

冬丸「別に」

ララ美「あたしでよければ相談にのるよ~!」

冬丸「あのさぁ」

ララ美「はいはいはーい!」

冬丸「タメ口か敬語かどっちかにしてくんない?」

ララ美「えっとじゃ~」

冬丸「どうでもいいんよ」


落ち込んだ様子で言った冬丸にララ美が色気を出して手を優しく握った。この時の彼は素直に受け入れていた。


ララ美「なにをそう悩んでるの?」

冬丸「どうしよっかな」

ララ美「話すと楽になりますよ」

冬丸「あのね」

ララ美「うんうん」

冬丸「○○って知ってる?」

ララ美「○○? あの国民的アイドルグループ?」

冬丸「そう」


冬丸は○○の知識が御茶野と同レベルだったことにショックを受けたとララ美に話した。すると彼女は腹をかかえて笑った。


冬丸「ちょっと!」

ララ美「だだって!」

冬丸「俺○○のこと何も知らないんだもん」

ララ美「マジ!?」

冬丸「もういいよ」


冬丸は笑われたことに立腹して先を急いだ。離されたララ美はすかさず冬丸のあとを追いかける。そして横につくなりララ美が言った。


ララ美「あたしがレクチャーしてあげましょうか?」

冬丸「え?」

ララ美「個人レッスンってやつ」

冬丸「いっいいよ」


彼女に個人レッスンを受けたらとんでもないことが待っているかもしれない。と冬丸は思った。なんだか今日は冬丸とララ美の意気が投合していた。2人は帰る方角が一緒で途中まで会話をしながら帰路についた。

第16話へ続く

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