幕間
「なぁ、スレイ
俺は一体なんだ?」
自信にあてがわれた光輝塔の一室。
その部屋の寝台でうつ伏せにスレイにもたれかかりながらそう言う。
「何で俺には角がある?
何で俺の体はーーーー」
そこで一度、言葉を切り、アルヴィは自分の体を見る。
「何で俺の体は二つの性がある!?」
アルヴィの視線の先、そこには男であるアルヴィには存在しないはずの二つの膨らみがあった。
「主人様、
私も、今まで生きてきた中で主人様のように角や男女二つの性を持つものに会ったことはありません。
しかし、主人様は主人様です。
私は今まで多くのルファールナの王族と契約を結びました。
ですが、それはあくまでお互いに対等な立場で結んだもの、私が主と仰ぐのは今までも、そしてこれからもあなた唯一人、
ルファールナの第一王子アルヴィだけです。」
そう、誇らしげに語るスレイにアルヴィは目を見開いた。
そうして、笑みを浮かべ、
「ありがとう、スレイ」
そう言って、スレイの炎の毛並みに顔をうずめた。
今回は幕間です。
本当は数日前から書き上がっていたのですが、上げるのが遅くなりました。
今回の話はアルヴィの性別です。
本当は本編にいれたくて色々考えていたんです。
沐浴や着替えといった場面で出そうかと思っていたのですが、どうしても話がつながらない。
もしくは、続いてもかなり後の方になってしまいそうだったので、スレイに角と体に関する不安をこぼすという形で幕間にしました。
なぜアルヴィの性別を両性具有にしたのかについてはネタバレになりそうなのでノーコメントです。
後、作者は両性具有よりもふたなりの方が響的に好きなので本編ではふたなり表記でいこうと思います。




