九話
これで終わり
あとは続きを書くだけ
なので更新は遅くなります。
・・・・・・そこは例えるならば不可視の川の流れの中
何かが流れていることはわかってもそれを見ることも触れることもできぬ世界を形作る大いなる流れ
初代蒼紋天守が作り上げし理の中
本来ならば、蒼紋天守とその次代を担うものしか立ち入れないはずのその理の中にまるで当然のようにそこに佇む一つの影があった。
ーーーーーーずいぶんと気づくのが遅かったな蒼紋天守殿
それまで身動き一つしなかったその影が不意に口を開く。
ーーーーーそなたは一体何者だ
何が目的で理に干渉する
蒼紋天守が影の後ろに降り立ちそう、言葉を投げかげる。
ーーーーーーックックックック
ーーーーーー私が何者かか
そうだな
ーーーーーーカンナギとでも名乗ろうか
ーーーーー私はこの世界の全てを憎むものだよ
そう言って、カンナギと名乗った影は蒼紋天守のほうへ向きなおる
全身を覆うフード付きのローブを身にまとい、顔には目元を隠す銀細工の仮面をつけ。
唯一のぞく口元に笑みを浮かべながら、憎悪の炎を揺らめかせる銀色の瞳で蒼紋天守を見据える。
ーーーーーーーそれでは、私はこれでお暇させてもらおうかな
ーーーーーーー今回はそちらが私の存在に気付いたようなので挨拶に伺わせえてもらっただけだしね
そう言ってカンナギは姿を消した。




