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精霊に癒されたかっただけ  作者: キファリス
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第四十六話 王都散策②


 続いてやって来たのは弓具専門店。

 リリさんはこのお店でも使用されている素材が気になるらしく、来店早々店員を捕まえて話を聞いている。

 一方の俺は弓を新調したばかりなので矢の補充を考えていた。


 

 矢の置かれた棚を端から確認していく、まず最初は対象に各種状態異常を付与できる矢。

〔矢(毒)〕〔矢(麻痺)〕〔矢(睡眠)〕

 それぞれ見た目は普通の矢だが、よく見ると矢尻が僅かに着色されている。

 

 果たしてこの矢は何を素材に作られたのか…


 キノコや薬草由来の状態異常ならまだマシだが(それでも料理スキル持ちとしては怖いけど)、モンスター由来だとすると今後は俺自身が状態異常に掛かる可能性が有ると言う事だ。



王都周辺に狩りに行く前に各種回復アイテムを揃える必要がありそうだな…

 



 その3本の隣に目を向けると矢尻が円柱形になっている矢が置かれていた。


〔矢(爆)〕

着弾と同時に矢尻が爆発し敵に大ダメージを与える。この矢は外しても近くに着弾すればダメージを与えられる他、稀に相手に火傷の状態異常を付与する事が可能。


 MPを消費して矢に特殊な効果を付与できない俺としては是非欲しい。


 全ての矢を〔矢(爆)〕に変えてやろうかと思ったんだけどね、値段を見てそっと棚に戻したよ…

 


「素材が有ればそれも作れるよ?」

「店員さんとのお話はもうよろしいので?」

「ん、色々教えて貰った。その中に矢の作り方もあったから、素材さえあれば安く提供できる」

「本当ですか?是非お願いしたいです」

「任せて。」


 

 リリさんと話しながら矢を確認した結果、俺が欲しいと思った矢は全て作れる様になるとの事だったので通常の矢だけ買ってお店を後にした。


◇ ◇ ◇


続いてやって来たのは王都の南東部外周の城壁側にある素材屋が多く立ち並ぶエリア。素材を扱う店は王都中にあるが、この辺りは特に武器の素材となる物を売っている店が多いらしい。(刀売ってたおっちゃんが教えてくれた)



 先程までいた武器屋の職人たちの多くもここで素材を買うらしく、品質の高い素材が数多く取り揃えられている。


確かに品質は良い物で★6と確かに高いんだけど、値段もかなり高いので手は出せそうにない。

 しかしリリさんは迷わず金属を取り扱っているお店に突入。何店舗か回りながら品質★6の鉄とその他いくつかの種類の金属、それと磁石を買っていた。


お金持ちっすねリリさん…



「しかし何故磁石を?」

「砂鉄を買うより磁石を買って採取した方が安いぞと言われた…」


〈南端海岸〉なら始まりの街からすぐに行けるし、襲ってくるモンスターも居ないから自分で取りに行くと…

始まりの街までの移動?転移ですよ、転移。

南の森など通らずに瞬間移動です。

一度行った街同士は転移可能なんですって。



「必要な物は買うけど刀は必須じゃない。お金もそんなに余ってないし、砂鉄を買ってたら木が買えなくなる…」


なる程…




その後、リリさんが大量の木材を購入しているのを目撃したので、お金はそれなりに余っていたと思う…






 

 




エキト「リリ先生!どうしてそんなにお金持ってるんですか?」

リリ「初期の頃鉄の入手先を知っていたのは私だけだったからその時に稼げるだけ稼いだ」

エキト「なんと…」

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