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精霊に癒されたかっただけ  作者: キファリス
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第四十一話 作戦会議


 俺とシアさんが子犬捜索を諦めてララさん達の露店にやってくると、そこには黒ずくめのローブを着たリーサとアイラの姿があった。



「2人ともよく似合っているじゃないか。しかしリーサは精霊使いだから分かるけど、何でアイラまでローブなんだ?」


「「「「はぁ…」」」」


4人に同時にため息を吐かれた…

おかしいな、女性の服装はとりあえず褒めとけって何かに書いてあったんだけどな…



「流石エキトと言うか、なんと言うか…」

「とりあえず褒めとけば良かったはず…とか考えてるわね。」

「エキトさん、普段なら気が利きくんですけど、この手の事は中途半端になるんですよね…」

「………」



んー?


『今のはエキトさんが悪いですよ?』


俺の味方は居なかった。

どうやら俺が悪いらしい。



◇ ◇ ◇



「じゃあ改めて新装備のお披露目会だよ」


 一通り貶された後、仕切り直して始まったリーサとアイラの新装備お披露目会とやら。

 あの黒いローブの下にある新しい装備を褒めるべきだったらしい。


「まず僕の装備からね」


 そう言ってローブを脱いだアイラの装備は神官服で手にはトレントの枝から作られたと思われる杖が握られている。



「次は私ですね」


 リーサの装備はうごきやすさ重視なのか、動きやすそうな服装に胸部のみの防具。そして腰には装飾の施された短剣が装備されている。



「2人ともよく似合っているぞ」

「「………」」

「動きやすそうで良いんじゃないか?」

「「それだけ?」」

「……その武器カッコいいな!流石リリさんの作った武器だ。」


徐々に表情が暗くなる2人…



「うわぁ…」

「あの2つは自信作。」


え、何ですかララさん?

リリさんはうれしそうですね。


 2人共俯いてプルプルしてるけど大丈夫か?



ん?アイラは何の詠唱をしているのかな?

ま、まてリーサ。短剣を抜くんじゃ無い。


「「この…」」


「落ち着いて、話せば分かる!多分」


「「バカーーーー!」」



2人からの攻撃を同時に喰らった俺は、街中なのでHPは減らなかったが、その衝撃で街を囲う城壁へと叩きつけられた…




『先程までの私への対応は奇跡だったんですね…』




◇ ◇ ◇



「じゃあアイラは槍より魔法重視になるんだな」


「ふん」


「…それでリーサは変わらず短剣で回避盾と」


「ふん」


「……ララさんとリリさんに戦闘力は皆無と」


「ごめんなさいね」

「任せた」



シアさんヘルプ

『……。』

シアさん?

『はぁ…に塩を送る必要…しかし…』


え?なに?塩を贈れば良いの?



 俺は料理用にストックしてあった塩をインベントリから2袋取り出す。


「エキトさん、シアちゃんの今の呟きは()()を私達に贈れと言う意味では無いですよ?」


⁉︎

違うのか…

取り出した塩はインベントリに仕舞う。



仕方ない最終手段だ、ノア先生ー!


『ZZzz…』


ダメだ、寝てやがる。


◇ ◇ ◇


「王都…」

「?」

「ジャイアントベアーを倒した後、一緒に王都を散策してくれたら許してあげます。」

「ズルイ!なら僕も王都散策に付き合ってくれなきゃ許してあげない!」

「それで良いのか?ならジャイアントベアーを倒したら3人d「「”2人で”です(だよ)!」」

「シアちゃんとノアもお留守番です」


「お、おう。」

『………はぁ』


えーと…シアさん?


『仕方ないですね…』


「なら決まりです、破ったら許しませんよ」




と言う事で王都に着いたら2人それぞれと散策する事が決定した。

 もう少し乙女心が分かる様にならねばな…

今度春花にでも聞いてみるか?


「エキトさん、エルカに聞いても参考にらないのでオススメしませんよ…」


そうなの?

 妹よ、親友に乙女心は無いと言われてるけど大丈夫か?

 てかナチュラルに思考読みましたねリーサさん…


◇ ◇ ◇


「えーと…解決したって事で良いのかしら?」


事態収束の雰囲気を感じ取ったのか、傍観者を辞めたララさん。


「お待たせしましたララさん、リリさん。さぁエキトさん、ジャイアントベアー戦の作戦を考えますよ!」


 僕は待たせるつもりは無かったよ?

とは言ってはいけない気がするので言わない。


『正しい選択です』


でしょ?


 

 一悶着あったが、漸く作戦会議が始まるのだった…




「ねーねーエキト」

「何ですかリリさん?」


 今いい感じ纏める(41話を終わらせる)つもりだったんですけど…時間無い(投稿予定時刻過ぎてる)し…


「私も王都に着いたら武器屋とか回りたい、一緒に行こう?」

「別に構いませんよ?私も武器には興味ありますし、ついでに武器に使えそうな素材も見に行きましょうか」

「良いね、楽しみ」


「「「『……』」」」


な、なんですか皆さん、顔が怖いよ?


さ、作戦会議、作戦会議。


7月最後の日曜日、その午前中に攻略する事などを決め、その日は解散となった。…と







「リリ…あなた…」

「エキトさん?」

「エキト?」

『4人目…ですかね…』

『スケコマシ…』




 ログアウトに二時間程掛かった


 とだけここに記す…




 


リアシ「「『はぁ』」」

リーサ「まったくエキトさんはなんで…」

アイラ「わざとなのかな?」

シア『素ですよ』

リーサアイラ「「えぇ…」」


リーサ「あれ?リリさん来ませんね」

アイラ「ん?あ、確かに」

シア『喜べば良いんでしょうけど…時間の問題の気がしますね』


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