第三十話 北の森と南の森
第十七話 修正 m(_ _)m
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パッシブスキル ⚪︎
昼食を終えてログイン
リーサ達と合流して北の草原の奥の森を目指す。
「なんだか遠足みたいですね」
「草原を歩くのって確かに遠足ぽいけど、現実世界で実現させるのはちょと難しいよな…」
「こっちの世界でも始まりの街周辺でしか味わえないよ?草原以降はこちらが攻撃しなくても相手から攻撃受けるんだから」
「と言う事は今から行く森も気を付けないとですね」
森までの間に続く草原はこちらから攻撃しなければアクティブにならないモンスターばかり。
駆け抜けて森に行くのが普通だが…気持ち良いので、まったり散歩をしているエキト一行。
「今回の討伐目標のトレントは奇襲を得意としてるからね、何時ぞやの様に調子乗ってると死に戻りするからね?」
森は現実だろうとゲームだろうと危ないって事ですね。
『確かにその通りですけど…森だと弓が使い難いのでその点にも注意ですよ?』
木が邪魔をして射程が短くなるか…
確かに今日はふざけられなそうだ
◇ ◇ ◇
北の草原の奥の森とか呼んでいたが、正式名称は〈南の森〉らしい。
いやなんでだよ
『森の先にあるのは王都ですから、王都から見たら南、なので南の森です。ちなみに住民達にも南と呼ぶ人と、北と呼ぶ人が居るのでややこしいですよ』
王都の人間にこの森の事を〈北の森〉って言ったら「田舎から来たのかい?」とか言われるんですね…
『あら?ご存知でしたか』
拝啓運営様。
名前はちゃんと考ろください。
敬具
確かに現実世界にも似た様な事になってる地名は有るけどさ…
下総上総とかね、千葉の上は下総でその下は上総なのだ…
え?上座と下座の関係と一緒?都のに近い方が偉いって?あ、そう。
『分かりやすさを優先してあの街を〈始まりの街〉に改名し、周辺の草原を東西南北で分けた運営の落ち度ですよ』
て事は元は別の名前が付いていたと?
『そうですよ、始まりの街の元の名前は〈ーーーーー〉で周りの草原は纏めて〈ーーーーーーー〉と呼ばれて…該当のデータが削除されていますね…』
削除しないで通称を〈始まりの街〉にして正式名称を別にしても良かったと思うけど…
消す事に何か意味がある?
『私の記憶から消されている。と言う事はこの世界で元の名前を知っているNPCは存在しないでしょうし、考えても無駄だと思いますよ?』
森の方は〈南の森〉と〈北の森〉の2つの呼び方が許されてる訳だし何かあると思うんだけどな…
◇ ◇ ◇
「俺てっきり道なき道を進む事になるかと思っていたんだがな…」
「始まりの街と王都の間で人の移動が有るんだから、馬車が通れる位の道はあるでしょ」
俺達は今〈南の森〉に出来た轍を歩いている。
見える範囲にモンスターは居ないが、この木の中にトレントが居ると思うと気が抜けない。
Heyシア!
『…なんですか?』
トレントと普通の木を見分け方
『一本一本鑑定すれば分かりますよ?』
もう少し簡単なやつで
『動いたらトレントです』
でしょうね
……
『スマホ搭載の低能AI如きと一緒にしないで下さい。私にも嫌な事は有るのです。』
ごめんなさい。
『以後気を付けて下さいね?トレントかどうかの見分け方ですが、まず木の根が地表に露出しているかを確認します。露出していたら30%の確率でトレントです。次に枝ですね、不自然に太い二本の枝がある木は70%の確率でトレントです。最後にその二本の枝の間に口の様に見える裂け目が有ればそれは100%トレントですね』
なるほど。
『まぁ、攻撃力はそれほど強く無いので相手が動いてから対処する方も多いですけどね』
俺の場合打たれ弱いからな、なるべく攻撃される前にトレントを発見したい所。
『まだ森に入って間もないですし、トレントが居る可能性は低いですよ』
そうなのね…
この木とか根が地面から出てるけど、トレントでは無いのか…ん?
不自然に太い二本の枝が…ある様にも見えるけどな…
あ、でも裂け目は無いね。
良かった、これはトレントじゃ無いn
「グハッ」
安心してその木に背を向けた瞬間、俺は背後からの攻撃によって吹き飛ばされ、前を歩いていたリーサ達を地面を転がる形で追い抜いた。
「え?」
「ちょ、エキト⁈」
『あ、言い忘れていましたが、背中にに口は無いので裂け目が無いからと言って安心してるとよそ見した瞬間に攻撃されますよ』
シアさん、それもう少し早く言って欲しかった…
シア『今回から後書きでヒロイン会議が開催される様になるそうですよ』
アイラ『⁉︎シアちゃんが見えるし声も聞こえる!」
シア『後書きですから』
リーサ「ヒロイン会議だからノアが居ないんですね。」
アイラ「あれ?妹ちゃんは?」
リーサ「春花はただの妹ですよ?」
アイラ「そうだったんだ、私はてっきり…」
シア『もしそうだったなら私達は4人パーティーになってましたね』
シア『運営ネタだけで後書きを埋めるのが難しくなった作者の気まぐれで開催されるので、本編と合わせて適当にお楽しみ下さい』




