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精霊に癒されたかっただけ  作者: キファリス
22/50

番外編 バレンタイン

✳︎時間軸が本編とズレています。


『ねぇシア知ってる?』


 エキトさん達が狩りをしている間、加勢せずに上空で待機している私にノアが話しかけて来た。


『リーサが話してるの聞いたんだけどね、今日はバレン…たん?バレンたにん?とか言う日で、女性が男性に…えーと…ちゃ?ちょ?…茶色い塊をあげる日なんだって』


『全然要領が掴めないのだけど?』


『とにかく今日、シアはエキトさんに茶色い塊をプレゼントすれば良いんだよ!私も詳しくは知らないけど、エキトさんが喜ぶってリーサ達が話してるの聞いたの』


『何か渡してエキトさんが喜んでくれるのなら渡しますけど、その茶色い塊って何なんですか?』


『うとうとしながら聞いてたからそれが何かは分からないんだけど、「大事なのは気持ちだよ」って言ってたから、茶色ければ何でも良いんじゃ無いかな?』


 

 それにしても茶色い塊ですか…この辺りに何か有りましたかね?

 エキトさんに一言告げて周辺の探索に出るがそれらしき塊は見当たらない…


『まったくあの子は…どうしてその1番大事な所を聞き逃すのでしょうか』


しかし困りましたね…茶色い塊…茶色いもの…エキトさんが喜ぶ…思い付きませんね。

仕方ありません、茶色では無いですが先程見つけた胡椒をプレゼントにしましょう。

喜んで貰えると良いですが、エキトさんは料理好きですし、きっと喜んでくれるはずです…


・・・・料理?


あ、茶色い塊の心当たり、ひとつ有りましたね…


 


◇ ◇ ◇


  

 戦闘を終えて街に帰る途中、何処かに行っていたシアさんが帰ってきた。


 シアさんどこ行ってたの?

『大した事では無いのですが、その…』


その?

『今日はエキトさん達の世界では女性が男性に贈り物をする日なんですよね?』


確かに今日、世の中はバレンタインだね。

『バレンタイン…それが正式名称でしたか。それで、えっと、その…バレンタインの贈り物としてエキトさんにこれを渡したくて』


 そう言ってシアさんが取り出したのは…


 ホットドッグだった…




◇ ◇ ◇




『ぐすん、まさかお菓子を贈る日だったとは…』


 泣かないでシアさん、別にお菓子を贈らないといけない決まりは無いし、寧ろ本当は花とか贈る日だった気がするし!


『どっちにしてもホットドッグじゃ女子力のかけらも無い贈り物じゃ無いですか…』


大丈夫、リーサ達に甘いもの貰ってたから、丁度塩っぱいのが食べたい気分だったんだよ。


『本当ですか?』


勿論。それにシアさんがわざわざ用意してくれたってだけで十分だよ。


『なら良かったです。ですがエキトさん、来年はちゃんとしたお菓子を用意するので期待していて下さいね?』



 これは来年のバレンタインが楽しみだね




◇ ◇ ◇


『じゃあねリーサ』

『おやすみなさいエキトさん』


 その後、エキト達がログアウトした地点にはシアとノアが残された。



『それじゃあ私もこれで…』


『待ちなさいノア。』


『な、何かなシア?』


『私の言いたい事分かるわよね?』


『え、エキトさんも喜んでたし問題なく無い?』

 

『そう言う問題じゃ無いのよ…貴方がちゃんと聞いていれば恥をかかずに済んだのに…』


『えー…でも「シアさんがわざわざ用意してくれたってだけで十分だよ」って言われた時のシア、凄く嬉しそうだったじゃん!』


『問答無用!《*%#h;a<》』


『ちょ、それはダメでしょ、てか何でマスター居ないのに魔術発動できるのさ⁈』


『私が正しいからよ《*%#h;a<》』


『正気に戻ってーーー!」



その日、天候システム未実装のFWOで突風が観測された事が掲示板で話題になったとか…ならなかったとか…



f「バレンタインなのでチョコドーナツ作ってきました」

ab「「ヤッホーい!」」

c「相変わらず煩いわね、あんた達は…」

ab「

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