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精霊に癒されたかっただけ  作者: キファリス
21/50

第二十話 リーサ


さて、料理をしながら理沙が来るのを待っていたら手持ちの食材のストックが無くなってしまいました。


〈魔猪焼き〉(料理)

・レアリティ:☆1

・品質:★1

解説:魔猪のバラ肉スライスに塩を振って焼いた物。


 ちなみにコレは渋々作った魔猪の焼肉。禍々しい何かが出来るかと思って覚悟してたけど、普通の猪肉だった。

 

その魔猪焼きを作り始めた辺りで俺の〈料理〉スキルがLv2になった。

それとステータスPを振り分け忘れている事に気付いたのでシアさんと相談して筋力に3、器用と俊敏に1ずつ振る事にした。


そんな今現在のステータスがこちら


Name 《エキト》Lv2

種族〔エルフ〕

ジョブ〔精霊使い〕Lv1


HP 110/110

MP 0/300

SP 55/55

筋力 10

防御 6

俊敏 15

器用 11

精神 21


ステータスP:0


《スキル》

〈使役〉〈精霊言語〉Lv1

〈弓術〉Lv2〈鑑定〉Lv1

〈調合〉Lv1〈料理〉Lv2

〈気配察知〉Lv1

〈隠蔽〉Lv1



MPが解放される未来は遠い…



◇ ◇ ◇


『お友達来ませんね?』


 現在時刻はFWO時刻で11時、待ち合わせの時間から4時間が経過している。

 

 コレは1度ログアウトして、春花経由で理沙と連絡を取るしか無いかも知れないな…

 

 シアさんが何かに反応したのはその時だった


『ん?おや、アレは…』

シアさんどうかしました?

『いえ、知り合いを見付けただけです』


シアさんの知り合いと言うとNPCか精霊だろうか?気になったのでシアさんの見ている方向に目を向けると、俺も知った顔を見つける


ん?もしかしてアレは…

『お友達ですか?』

見た目が少し違うので確証は有りませんが、多分そうだと思います。

『では迎えに行きましょうか』



◇ ◇ ◇


 辺りを見回しながら歩いている少女の方へ足を進め出すとシアさんは定位置の肩にちょこんと座る。

 

 少しして向こうの少女も気付いたのか、少し止まって目を凝らした後、コチラに向かって歩いて来た。


「あの!あ、いや、エキトさんですか?」

「そうだよ、そっちはリーサになれた?」

「なれました!良かったぁ…ごめんなさいあ…エキトさん、約束の時間をかなり過ぎてしまって」

「大丈夫だよ、時間は気にするなって言ったのは俺だし。」


 リーサは髪型と髪色、それと目の色を変えていて、肩には俺と同じ様に女の子の精霊が座っている。

 その精霊はシアさんと同じ位の身長に肩までの楊梅色の髪、そして特徴的な眠たそうな目をしている。


「私、エキトさんがチュートリアルに5時間もかかった理由、分かっちゃいました。」

「そうみたいだな…」


俺とリーサはお互いの肩に座る精霊を見遣る。


 シアさんは俺の肩から飛び立つと数十センチ前に出る。


『初めましてリーサさん、それと04。エキトさんの契約精霊、個体名〈シア〉です。これから何かとご一緒する機会が多くなりそうですし、よろしくお願いしますね』


 どうやらリーサ達にも聞こえる様に挨拶をしたらしい。


『久しぶり02、いやシア。元気そうで何より。それと今の私はリーサの契約精霊で名前は〈ノア〉だから、そちらのシアのご主人様もよろしくねー』


相手の精霊、ノアはリーサの肩に座ったまま挨拶を返した。どうやら眠そうなのは目だけ…と言う訳では無いらしい。


まぁ、よろしくな。


「よし、リーサ。午後に向けて少しでもレベリングがしたい、早速街の外に出よう。色々察したが、詳しい話も聞きたいし、続きは歩きながらしないか?」

「分かりました。でもエキトさん、とりあえずフレンド登録だけはしませんか?迷子になったら合流出来そうに有りません。」

「そう言えばそんな機能もあったな、他のプレイヤーとの交流はリーサが初めてだったから忘れてたよ」

「そ、そうですか…それじゃあこれ、私のフレンドコードです」



こうして俺は、まだFWOに慣れていなそうなリーサと言う初めてのフレンドをゲットし、レベリングの為に街の外に向けて歩き出した。


八代「なぁ…俺にはリーサがエキトと合流した様に見えるだが…」

c「しましたね…」

ab「「女の子を観察する大義名分を得た、俺はエキトを見てるだけ、偶然近くにリーサがいるだけ!」」

八代「…あの2人、育ったらやばくね?」

a「魔王涙目ですね」

b「勇者の存在意義…」

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