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精霊に癒されたかっただけ  作者: キファリス
15/50

第十五話 市場

総合ptが100に到達しました。

書き始めて1週間の新参者への過分な評価、感謝の念に堪えません。

今後もブックマーク&評価(最新話を読み終わった後の大きな広告の下からポイント評価が出来るそうです。小説を書く様になってから知りました…)よろしくお願いします。



 ログインすると、昨日ログアウトした冒険者ギルドの前だった。


『おかえりなさいエキトさん。いえ、この場合おかえりは変でしょうか?いらっしゃい?それとも待ってたわ?とかの方が良いですか?』

「俺としては…」

っといけない、喋らないで良いんだった。


 俺としては普通に挨拶で良いかな。

 おはようシアさん。


『分かりました。おはようございますエキトさん。』



シアさんには悪いんだけど、今日の午前中は友達のチュートリアルが終わるまで〈料理〉をするよ。


『別に構いませんよ。エキトさんの好きな事をして下さい。しかし〈料理〉ですか、どんな料理が出来るか楽しみですね。』



 それで市場に食材を買いに行きたいんだけど、シアさん場所分かる?

『大丈夫ですよ。私に任せて下さい』


シアさんは昨日と同じ様に俺の肩に座ると市場までの道案内を開始した。


『ところでエキトさん、その友達とやらは女性ですか?』


女性と言うより女の子かな?妹の友達なんだ、今日の午後からその子と妹と更に3人足して6人でパーティー組んで遊ぶ予定なんだけど、その子に昨日出来なかったから午前中に一緒にレベリングしてくれないかって言われてさ。それがどうかした?


『いえ、特には。あ、この道は左です』


ほいほいココ左ね…


◇ ◇ ◇


 ひとつ気になったんだけど聞いてて良い?

俺がログアウトしてる間ってシアさんは何してるの?


『うっ…それは、難しい質問ですね…あえて言うなら何もしていない…でしょうか。エキトさんがログインしてくるまで街の中を漂っていました。』


そうだったんだ、てっきりログアウトと共にシアさんは時間が止まった部屋みたいなのに転移してログインと共に元に戻る?みたいなシステムかと思ってた。


『テイマーはそのシステムですね、飼い主のいない魔物が街を彷徨っているのは良くないですから。精霊の場合基本見えないですし、精霊を攻撃する事は出来ないのでプレイヤーがログアウトした地域を好きに飛び回れるんです。メタな発言をするなら、AIに少しでも多くの経験を積ませる意図が有りますね。』


 それ寂しくない?


『ふふっ、大丈夫ですよ。生まれてこの方、他の誰かと何かをする事の方が少なかったんですから、1人でフィールドを彷徨う事にはなれていますので。』


なら良いけど…


『エキトさん市場に着きましたよ?さ、行きましょう。』


そう言って俺の肩から飛び立ったシアさんの背中は、やはり何処か寂しそうに見えた…




◇ ◇ ◇


大通りから1本内側に入った小道にある市場はプレイヤーとNPCの両方で賑わっていた。



『まだサービス開始2日目ですし、商いをしているのはNPCだけですねー』


あぁ、やろうと思えばプレイヤーでもできるんだ…


『組合にお金を払えば出来ますよ?いずれここの市場の半分はプレイヤーになる筈です』


商人RP(ロールプレイ)ってやつですね、楽しみです。


 

 ほー、魚も売ってるのか、〈グラ〉〈ヒキマス〉〈クラーケン幼体〉…クラーケン以外は見たことも聞いた事もない生き物だな…


『ファンタジーですから、この未知の食材の調理方法を探るのもこのゲームの楽しみの1つなんですよ?まぁ、全部未知だと流石に料理人プレイヤーが可哀想なので、クラーケンの幼体(たこ)などの分かりやすい食材も用意されている訳ですが。』


なるほどねー。未知の食材…試しに買ってみたいけど…



・〈グラ〉:3500z

・〈ヒキマス〉:3000z

・〈クラーケン幼体〉:10000z



高すぎる…今の所持金は3200z、とても買える金額ではない。

コレは他のお店でも所持金の問題で満足に買い物出来ないのでは?


『でしたら昨日倒した〈ホーンラビット〉〈鹿〉〈魔猪〉の肉を食材にして、調味料だけ買ってはどうですか?』


そう言えば昨日倒した敵のドロップ品にお肉があったな…シアさんの案採用で

お金ないし仕方ないね。


とすると調味料を売ってるお店は…あった。


・・・・・


(所持金的に)塩しか買えぬ…


「無念」


『ま、まぁスキルレベルが低い内は失敗もしますし、最初は肉と塩位シンプルな方が良いですよ!多分…』


ありがとう、そもそも選択肢がそれしかない以上ぼやいていても仕方ない。

 その店で〈塩〉(100g)を500z払って手に入れた俺は、気を取り直して料理をするのに最適な場所へ向けて歩き始めた…






f「あの魚達ってどんな味なんですか?」

a「えーと確か…あった、コレだ。〈グラ〉がワラスボで〈ヒキマス〉がティラピア、そして〈クラーケン幼体〉はタコです。」

f「タコは分かりますけど、ワラスボとティラピアは初めて聞く魚です…」

b「ティラピアはともかくワラスボ知らない?佐賀県のワラスボとかそれなりの知名度だと思ったんだけど…ちなみにこんな見た目だよ」

f「佐賀県では有名なんですね、知りませんでs…ヒィ‼︎」

c「後輩を虐めるな!」

b「ッ……いってぇ…」


ワラスボ、気になった人はググってみてね。食べた事ないけど美味しいらしいですよ?


ちなみにティラピアは要注意外来生物です

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