出会い
喉が渇く
力が入らない
目も霞んできた
ここはどこ?
どれだけの距離を移動できたのだろう
ふらつく体を無理矢理動かし、朦朧とする意識の中そう思う。
足を止め、辺りの様子を窺う。
どうやらどこかの路地裏のようだ。
耳をすませば、遠くで人の賑わう声が聞こえる。
上を見上げれば建物の隙間から薄く覆われた雲と暗い夜空が見えた。
飛び出した時はまだ日が沈みかけた頃だったから、おそらく数時間後と言った所だろう。
取り敢えず、人の居る明るい場所の近くまででも移動した方がいいだろう。
はっきりとした現在地は分からないがこう言った人の居ない路地は面倒を招く。
寄りかかっていた壁から離れ、音のする方に体を向けると正面から複数の足音が聞こえた。
その足音もすぐに私の存在に気づいた。
「あ?女じゃん!」
「マジかよ!こんなとこでありつけるとかラッキー。」
そう言ってゲラゲラ笑う、若い男ども。
躊躇なく近づいて来る、彼らの目が私をじろじろと舐め回す。
「なーなー、キミそんな恰好でどーしたのかなー?」
「てか、誘ってんじゃね?」
「はっ、ビッチかよ!」
「「「ぎゃははははは!!」」」
確かに今の私の格好は下着とロングT-シャツ一枚。
そんな風に思われるのも仕方がない。
だからと言ってこいつらの玩具にされるつもりは更々無い。
意識が途切れてしまいそうなのを必死に抑え、どうにか逃げだす方法を考えるが男たちは道を塞ぐように壁側に囲んでくる。
チッ