1話 神さまに会ってきた
「なんだここ?」
変な空間。そうとしか言えない
真っ白の様にも見えるし真っ黒にも見える
まるでインフルエンザのときに見る夢のような空間だ。
自分がなぜここにいるのか?昨日からの行動を振り返ってみるが、分からない。思い出せない。
「やっと起きたか...」
声の主は白髪の老人だった。優しそうな雰囲気を醸してはいるが、敵か味方かも分からない。そもそも、この空間が何なのかすらも分からない。だが、この老人なら何かを知っているかもしれない。
「あの〜....ここは..どこですか」
恐る恐る尋ねる。柔和な表情を崩さないまま、穏やかなトーンで老人は答えた。
「ここは俗に言うあの世じゃよ」
ーーえ?
「君は死んでしまったんじゃ」
「えっ?でも俺、自分が死んだ覚えないんですけど?」
「死んだ日の記憶を奪ったのじゃよ」
「記憶を...?そんなことが...!?しかしなぜ?」
「だいたいが重度なトラウマになって悲惨なことになる」
どんな死に方をしたのか気になるが聞くのはやってくれたことを無為に帰すので胸にしまっておくことにした
「はぁ、ありがとうございます...でもなんかやっぱ死んだって実感はなんか湧かないなぁ」
「まぁ死とはそういうもんじゃ、案外呆気ないもんだよ」
「そういえばここがあの世ってことなら、おじいさんってやっぱり...神様ですか?...」
「えっ!?う..うーむまぁ、そんな風に思ってくれていい」
「まぁそれはさておき...君には新しい世界で生きてもらおう」
「新しい世界!?いわゆるパラレルワールドってやつか?」
「うむぜんぜん違うが今は説明が難しいから好きにっ取ってくれて構わない。君が住んでたところと違いはじゃね」
「科学の成長はなく、魔法とさまざまな種族が生きている世界じゃよ」
この作品は作者が好きなゲームや漫画などの要素をところどころぶち込んだパッチワーク作品です