底辺作家がテンプレものに手を出した結果とその感想
どうも。底辺作家、涼成犬子です。
今回は、作品を投稿したことの事後報告と、その感想について、つらつらと書いていきます。
先月の中旬。メイン作の第一章がようやく完結し、一度プロットを作り直す、というより頭に浮かんでいるものや、簡単にメモしていたものをまとめる作業を開始しました。思ったよりも時間がかかってしまい、つい最近、ようやく第二章を書き始めたところです。
つまり、第二章を書き始めるまでに、少し時間があったんです。半月ほど。ここで何も書かないのは勿体無い!というわけで、『なろうテンプレ』に挑戦してみようと思い立ちました。
ここからは、その『なろうテンプレ(?)』を投稿するまでの違和感等々を箇条書きにしていきます。
現在の『小説家になろう』のテンプレート。ファンタジージャンルなどで、『異世界転生』、『〜オンライン』……皆さんもだいたい頭に浮かんだのではないでしょうか?
・今回は異世界転生に挑戦しました。いや、正しくは挑戦しようとしました。投稿した時、キーワード設定の段階で気付いてしまいました。
「これ……転生してないじゃん……」
転生、つまり、生まれ変わるってことなんですが、残念ながら『憑依』だったんですよね。まずそこから微妙にずれているのかな? と思いました。
・異世界ものを書くならば、他の作品とは違った色を出さなくては! いろいろ設定を模索した結果、作品数も多くない『性別逆転憑依』という手段を取りました。それと、体育会系というテーマ。この二つを軸にしていきます。
さあ、これからどんなストーリーにしようか。とりあえず『ハーレム』と『俺TUEEE』を使えば……あれ?
私の設定、両方とも使えないじゃん!
私が作ったストーリーでは、『俺TUEEE』も『ハーレム』も不自然なんです。
今回の主人公は四人で、それぞれ勇者パーティの面々に憑依させました。ですから、俺TUEEEにするならば全員をそうしなければなりません。一人でも無双してしまう強い主人公が、四人同時に存在して、ラスボスの魔王をフルボッコにする。これ、面白いですか? むしろ、これこそがテンプレなのでしょうか? 私にはよく分かりません。
それと、『ハーレム』。主人公が四人いる時点でゲームオーバー。さらに中身は性別逆転しているので、主人公目線で言うならば、ただの『ゆり&ほも』展開なんです。それはそれで需要があるのかもしれませんが、私には書ける気がしません。
ここまで勢いだけで書いてきましたが、一度落ち着いてまとめてみます。
・主人公、転生していない件
・ハーレム?俺TUEEE? ストーリー的に無理だった件
かなりざっくりまとめました。ばっと思い出せた違和感は、この二つですね。
ここからは感想に入ります。
正直、綺麗なテンプレを書くのは難しいと感じました。自分自身がテンプレに飽きているせいもあってか、心のどこかでテンプレを書くことに抵抗があるのかもしれません。
小説を書くこと自体は大好きなので、自分が思いついた設定を広げていくのは苦になりません。内容がテンプレもどきだとしても、それは変わりません。
ただ、何かを意識して書くというのは大変難しい。読者の方が喜んでくれそうなシーンだとか、ワクワクしてくれそうなシーンだとか。そういうことを考え始めると上手くいきません。分からなくなってしまうんです。何が書きたかったのか。
もしかすると、これこそがプロの方々と、趣味でのんびりと書いている私との巨大な壁なのか、と真面目っぽく考察してみたり。もちろん文章力とかの違いもありますが、意識の問題としてはこうじゃないかということです。
さて、下心(底辺作家脱出)丸出しで挑んだテンプレ作品でしたが、いきなり躓いてしまいました(笑)。テンプレといえど、やはりランキング上位の方々は凄いです。
私も少しずつ頑張っていかないといけませんね。それでは、失礼します。