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【揺花草子。】(日刊版:2014年)  作者: 篠木雪平
2014年3月
71/365

【揺花草子。】<その775:社会派。>

 【揺花草子。】<その775:社会派。>


 Bさん「2月に立て続けに大雪降ったじゃないですか。」

 Aさん「あぁ、うん。2週続けてね。

     もう1ヶ月くらい前だね。」

 Bさん「道路にもしばらく雪が残ってたよね。

     今日の収録時点(3月上旬)でも、1日中日の当たらないとこには

     雪山がドーン残ってたりするもん。」

 Aさん「そうだねぇ。」

 Bさん「実はぼくさ、雪で滑って転んじゃって。」

 Aさん「え? そうなの?」

 Bさん「道路で滑ったとかならまだしもさ、階段で転んじゃってね。

     朝外にゴミ出しに行こうとして、すてーんって。

     そんで背中をしこたまぶつけました。」

 Aさん「えぇっ・・・!? それは痛そうだ・・・。」

 Bさん「ぶっちゃけ今も少し痛みが残ってる状態だからさ。

     これはあるいはなにがしかの骨的なダメージを疑うレベルだったりもするよ。」

 Aさん「じゃあ病院行けよ!!」

 Bさん「まぁそこら辺は若い身体の自然治癒力に全力で依存するとして。

     で、それは今日のおハナシの本筋じゃないの。」

 Aさん「あぁ・・・そうなんだ?

     なんか違う話題があるのね?」

 Bさん「うん、あのさ、ぼく朝ここに来るときにいつもバスだって言ってるじゃん?

     バス降りてからここまで少し歩くんだけどさ。」

 Aさん「うん。」

 Bさん「ある日、街をお掃除しているおじさんの姿を見たのね。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Bさん「お掃除って言うか、ゴミ拾いの人って言うか。

     道路に落ちてるゴミをトングで拾ってビニール袋に入れてくの。」

 Aさん「うんうん。たまに見かけるね。」

 Bさん「作業着ってわけじゃなくて普通の格好のおじさんだったからさ、

     市の職員とか清掃局の人とかそう言うわけじゃないと思うんだよね。

     近くのビルや商店街の人なのか、あるいはボランティアさんなのか、

     そこら辺は分かんないけど。」

 Aさん「うーん。」

 Bさん「でね、そのおじさんを見てるとね、道路の端に集められた雪の中から

     ずいぶん多くのゴミを拾い上げてるみたいなんだよ。

     紙くずみたいなのもあるし、パンかなんかのビニールもあるし、空き缶とか、

     あとその辺りって歩行喫煙禁止の場所なのにタバコの吸い殻とかも。」

 Aさん「あぁー・・・。」

 Bさん「なんかね、『雪に隠れるからいいだろ』みたいなカンジで

     捨てられた感アリアリなんだよね。」

 Aさん「うーむ・・・それは・・・。」

 Bさん「どんな事情があっても、街にゴミを捨てていい理由なんてないとぼく思うんだよ。

     喫煙禁止のトコロでタバコ吸ってしかも吸殻捨てるなんて愚の骨頂極まりない。

     同じように、そこらに飲んだ空き缶を置いてく人にも情状酌量の余地はない。

     そう言う身勝手な人が街にゴミを捨てればそれを拾う人が必要になる。

     今回のおじさんがどう言う立場でゴミ拾いしてたか分かんないけど、

     作業員として市の予算が投入される可能性だって当然ある。

     それはつまりぼくら市民の税金が使われるってコトだ。

     ぼくらはお前のゴミを拾ってもらうために税金納めてるんじゃないっつんだよ!」

 Aさん「いやきみ未成年だし税金払ってないだろ。」

 Bさん「もうっ! 阿部さん論点ずらさないでよ! ぼく本気で怒ってるんだから!

     それにぼく自身が払ってなくてもママンが払ってるよ!」

 Aさん「あぁ、うん、ごめん。軽率だった・・・」

 Bさん「とにかく、いつ何時いかなる事情があってもゴミを

     そこらへんに捨てるなって言いたいの。」

 Aさん「うん、そうだね・・・。

     それは、責任ある一市民として当然の姿勢だとぼくも思うよ。」


 Bさん「阿部さんホント以後気を付けてよね!」

 Aさん「いやぼくは捨ててないけどね!!???」


 ポイ捨てNO。マジで。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2014/03/12.html


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