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【揺花草子。】(日刊版:2014年)  作者: 篠木雪平
2014年12月
351/365

【揺花草子。】<その1055:理詰めトーク。>

 【揺花草子。】<その1055:理詰めトーク。>


 Bさん「サンタさんはいないの?」

 Aさん「えっ? 複数の意味でえっ?」


 Bさん「なにさ複数の意味でって・・・」

 Aさん「いや、だって、この話題って先月もしたじゃん?」

 Bさん「うん、そうだね。

     先月の25日だったよね。」

    http://28if.studiohs.com/brief/2014/11/25.html

 Aさん「その時にこの件についてはぼくらの中で結論を見たじゃんか。

     つまり1人で世界中の子供たちにプレゼントを配る単体としての

     サンタさんと言う存在はいなくて、サンタさんの『役割』を持つ、

     概念としてサンタさんと等価の人がたくさんいるって言う・・・。

     『サンタさん機関説』と言うか・・・。」

 Bさん「うーん、確かにあの時はそう言ったんだけどさ。

     でもホントにそうなのかなって。」

 Aさん「どう言うこと・・・?」

 Bさん「例えばさ、阿部さん幽霊とか信じてる方?」

 Aさん「えっ。うーん・・・。」

 Bさん「宇宙人は?」

 Aさん「いやー・・・。」

 Bさん「幽霊とか宇宙人とかさ、『いるわけないじゃんそんなん』って言う人も多いじゃん?

     いやぼくや阿部さんがどう思ってるかってのはこの際置いといて、だけど。

     でもそう言う『いるはずない』ってのはさ、『見たことねえもん』とか

     『トリックじゃん』とかなわけじゃん。

     ぶっちゃけ反証としては著しく論理性を欠く。」

 Aさん「うーん・・・。」

 Bさん「ホントに幽霊や宇宙人がいないって言うんだったら、

     いないってコトを証明する必要があるよね?

     これこれこういう理由から、存在を論理的に否定して、それで初めてそれらは

     机上の空論に過ぎない空想の産物だって断じることができる。」

 Aさん「はぁ・・・。まぁ、そうだけど・・・。」

 Bさん「そう言う観点から行けば、サンタさんだって、

     『いるかどうかは疑わしいけど証明できない以上いないと断言できない』

     って言うポジションなんじゃないかな?」

 Aさん「えぇー・・・。」


 Bさん「こういう消極的事実の証明の困難性を

     『サンタさんの証明』と名付けようと思ったよ。」

 Aさん「それは一般に『悪魔の証明』って言われてるけどね?」


 幽霊や宇宙人と同格かと言われるとちょっと。


----------

「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2014/12/17.html


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