【揺花草子。】<その1047:空の恋人。>
【揺花草子。】<その1047:空の恋人。>
Bさん「キャビンアテンダントになりたい。」
Aさん「・・・そうなの・・・?」
Bさん「えぇ〜、なんでそんな微妙な反応なの?
オトナ一歩手前の少女が将来を見据えた瞬間だよ?
もう少しオトナとして寄り添ってくれるべきところじゃない?」
Aさん「いや・・・うーん・・・
まぁそれはそうかもだけど・・・。
なんか意外だなぁって思ってさ。」
Bさん「そう?
フランス人でありながら日本で暮らすという複雑なバックグラウンドを持つぼくは
そう言うグローバルなステージでこそ輝くカンジじゃん?」
Aさん「あぁ・・・国際線のなんだ?」
Bさん「もちろんだよ〜!
世界中を飛び回るよ!
飛んでる女って呼ばれるよ!」
Aさん「イヤッ!! その表現めっちゃ古い!!!!」
Bさん「と言うことで、不意の思いつきで将来の夢を定めたぼくですが、
夢に向かって日頃から努力をしようと思ったよ。」
Aさん「不意の思いつきって言っちゃったなぁ。覚悟が軽すぎるなぁ。」
Bさん「まぁともかく、ちょっとCAさんの練習をしたいの。」
Aさん「練習?」
Bさん「そうそう。阿部さんは激安チケットで物置みたいな席に押し込まれたお客さん役ね。」
Aさん「なんだよその酷いシチュエーション!!」
Bさん「そんなお客さんでもきちんと機内食は出るわけです。
シチュエーションとしてはCAのぼくがお客さんの阿部さんに配膳するシーン。
じゃあスタートね!」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「Excuse me,
beef? or chicken?」
Aさん「えーと・・・」
Bさん「or die?」
Aさん「なんでそんな殺伐としてるの!!???」
そもそもそんなにCAさんになりたいわけでもない。
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