【揺花草子。】<その993:ヘンリーさん。>
【揺花草子。】<その993:ヘンリーさん。>
Bさん「もうすぐクリスマスじゃないですか。」
Aさん「いやまだ2ヶ月も先ですけど。
ハロウインすらまだだけど。
大手広告代理店もビックリの気の早さだな。」
Bさん「いや少しでも早いほうがいいと思ってさ!」
Aさん「ん? なにが?」
Bさん「クリスマスプレゼントだよっ!」
Aさん「ああ・・・それは・・・あれかな?
2ヶ月前から仕込まなきゃいけない大掛かりなやつを
要求するって言うことかな?」
Bさん「違うよぉ〜!
ぼくだってちゃんと阿部さんにプレゼントあげようと思ってるんだから!」
Aさん「そ、そうなの?
これまでのきみのプレゼントはなんか気持ちとか
そう言うカタチに残らないものばかりだったけど・・・。」
Bさん「うーん・・・ダメだった?」
Aさん「い・いや・ダメってことは・・・ないんだけど・・・////」
Bさん「でもね、安心して。今年はちゃんと考えてるから。」
Aさん「そ・そうなんだ。」
Bさん「Apple Watch 用の着せ替えバンドです。」
Aさん「Apple Watch 本体じゃなくて腕バンドなんだ?
と言うかそもそも Apple Watch 自体が年内に発売されないけど。
と言うかそもそもぼく iPhone ユーザーではないんだけど。」
Bさん「そこはホラ、なあなあで行こうよ。」
Aさん「いやあんまりなあなあで行けない部分だよ。
ライフスタイルに変革が必要な部分だよ。」
Bさん「とにかく、ぼくは阿部さんに Apple Watch の交換バンドをプレゼントします。
阿部さんに似合いそうなやつをじっくり考えて選ぶからね!」
Aさん「は・はぁ。そりゃどうも・・・。」
Bさん「だから阿部さんはぼくに髪を結うためのリボンをプレゼントして欲しい。」
Aさん「リボン? リボンで良いの?
もう少しお高いものじゃなくて良いの?」
Bさん「あのね、さっきぼくが言ったことで察してくれないかなぁ?
ぶっちゃけモノはそんなに重要じゃないのね。
相手のことを考えて選んでくれたって言うそのプロセスをぼくは重視したいの。
女の子だらけのファンシーなお店でいいトシしたオッサンの阿部さんがさ、
この色ならブリジットに似合うかな、でもこっちの方が可愛いかな・・・って
いろいろ考えてくれた結果選んでくれたって言うのが嬉しいんだから。」
Aさん「う・うん・・・。////
じゃ・じゃぁそうします・・・////」
Bさん「うん、じゃあ決まりねっ!
阿部さんも Apple Watch ゲットしておいてよ!」
Aさん「イヤそれはムチャと言うかなんと言うか・・・。」
Bさん「・・・とは言え、です。
ぼくはあんまり稼ぎがない。阿部さんへのプレゼントを買うにもお金が足りない。」
Aさん「そ・そうなの? だったらそんな無理してもらわなくたって良いんだよ?
きみだって言ってたけど気持ちが解れば充分なわけでね・・・。」
Bさん「だからぼくはこの自慢のふわふわブロンドの髪を売って
Apple Watch 用の交換バンドを買おうと思う。」
Aさん「髪の毛売っちゃうの!!???」
Bさん「だから阿部さんも Apple Watch を売って
ぼくのためのリボンを買ってほしい。」
Aさん「どんだけ高価なリボンなの!!???」
元ネタは懐中時計の金の鎖と鼈甲の櫛ですが。
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