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【揺花草子。】(日刊版:2014年)  作者: 篠木雪平
2014年10月
287/365

【揺花草子。】<その991:妄想劇場。>

 【揺花草子。】<その991:妄想劇場。>


 Bさん「今日は阿部さんにぼくの重大な秘密を明かそうかと思う。」

 Aさん「ブ・・・ブリジットの秘密・・・?」

 Bさん「見ての通り、ぼくは美少女です。」

 Aさん「・・・うん、自分で言うのもアレだと思うけど、うん、まぁ・・・。」

 Bさん「あ、ううん、ごめん、今のは違うの。

     美ってところを強調したいんじゃなくて、少女ってところに重きを置いた言い方。」

 Aさん「あぁ、そう言うコト。

     まぁ、確かにきみは少女だねぇ。」

 Bさん「10代半ばから後半に差し掛かるぐらい、と形容されますね。」

 Aさん「そうですね。」

 Bさん「正確な年齢は禁則事項です。」

 Aさん「禁則事項なのかよ!!」

 Bさん「まぁ、そんぐらいの年齢であるところのぼく。

     普通なら高校生の年頃ですよね。」

 Aさん「えっ、う・うん、そうだねぇ。」

 Bさん「でもぼくは学生ではありません。

     なんたって毎日・・・まぁ実際は毎日ってほどじゃないけど、平日にもこうやって

     このスタジオに来て日々の収録を行うのに不都合がないスケジュール。」

 Aさん「まぁ、確かに。」

 Bさん「阿部さんは四六時中ヒマなニートなのでスケジュールなんて

     あってないようなものだろうけど。」

 Aさん「だから違うよ!? 人より自由なだけだよ!!?

     ・・・でも、確かに、きみぐらいの年頃の女の子が平日空いているのは

     妙と言えば、妙だねぇ。」

 Bさん「なぜだと思うね?」

 Aさん「えっ・・・いやー・・・うーん・・・。

     それは単純にきみが今現在学校に通っていないからじゃないの?」

 Bさん「まぁ、それはそうなんだけど。

     だからそれがなんでかってハナシ。」

 Aさん「そこは・・・うーん。

     外国人的なアレが関係してるのじゃないの? 良く分からないけど。」

 Bさん「当たっているとも外れているとも言えるかな。

     ──実はぼくは、ある『任務』のために今ここにいる。」

 Aさん「ある・・・任務?」

 Bさん「もちろんその任務の内容はここではお話しできないよ。

     阿部さんだってまだ長生きしたいでしょ?」

 Aさん「なに聞いたら命に危険が及ぶようなアレなの!!?」

 Bさん「そもそもママンが日本に来たのはその任務のためなんだよ。

     ママンは日本に来てから10数年と言うもの、ずっとその任務に取り組んでいる。

     毎日忙しいのは実はそのためなの。」

 Aさん「いや普通に会社員ですよねカトリーヌさん。

     単に残業が多いから帰り遅いだけですよね。」

 Bさん「表向きはそう振る舞っているんだよ。ぼくらはやっぱり人目に付きやすいからね。

     でも善良な外国人を装うことで人々の注意を逸らしてるの。

     そうすれば『仕事』もしやすいしね・・・。フフフ・・・。」

 Aさん「意味深!! そのちょっと悪い笑顔!!」

 Bさん「そしてこのぼくもまた、将来的にはママンのその任務のサポートをするために

     ママンと一緒に日本に来た。

     子供のうちは怪しまれないようにちゃんと学校に通ってて、

     そこそこ『働ける』歳になった今はママンのサポートをしています。」

 Aさん「は・はぁ・・・。」

 Bさん「とは言えバリバリ10代の少女が平日に学校にも行かずにいるのは

     やっぱり怪しいでしょ?

     だから昼間はこうしてこのスタジオにカモフラージュとして来ているのさ。

     組織の眼から逃れるためにね。」

 Aさん「(組織とか・・・)」

 Bさん「この【揺花草子。】と言う流行らないコンテンツは隠れ蓑として最適だね。」

 Aさん「いや・・・うーん・・・。」


 Bさん「流行らない・・・コンテンツ・・・」

 Aさん「自分で言って凹むなよ!!!!!」


 フィクションです。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2014/10/14.html


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