【揺花草子。】<その732:中の人などいない。>
【揺花草子。】<その732:中の人などいない。>
Bさん「特別に許可を得て撮影したい。」
Aさん「えーっと・・・うーん・・・。
また難しいコト言い出したよこの子・・・。」
Bさん「難しいってコトないじゃん!
言葉通りのイミだよ!
許可を取って撮影したいの。」
Aさん「撮影って、なにを?」
Bさん「あのね、テレビとか観てるとたまにあるじゃん?
工場とかクリーンルームとか、線路とかなんかの施設の中とか。
あと最近だと温泉とかもそうかな?
普段は関係者立入禁止、あるいは撮影禁止だけど、許可を得て撮影するケース。
そう言う時に画面の端にテロップで『特別に許可を得て撮影しています。』
って出たりするじゃん?」
Aさん「あぁ・・・なるほどね、そう言うことか。
うんうん、あるねぇ確かに。
で、きみがそう言う特別に許可を得て撮影したいの?」
Bさん「そうなの。なんかちょっとプロっぽいじゃん?」
Aさん「プロっぽいって・・・うーん・・・。
例えばどんなところに撮影に入りたいわけ?
きみのことだからアレかな?
漫画家さんのスタジオとか、アニメ制作会社の制作現場とか?」
Bさん「うんうん、そう言うのも良いよね。」
Aさん「え? そう言うんじゃないんだ?
じゃあなに? スタンダードに工場とか食堂の厨房とか?」
Bさん「いやぁー、あんまりそのへんは興味ない。」
Aさん「そうなんだ? じゃあ・・・鉄道とか高速道路とかの管制室とか、
あるいは警察署の留置場とか?」
Bさん「うーん、後者はいつか阿部さんがお世話になりそうだから、
そん時に撮影の機会がありそうだから今は良いや。」
Aさん「ないよ!? たぶんないよ!!?
チャンスがあるなら撮っといた方が良いよ!!?」
Bさん「とにかく、ぼくが許可を得て撮影したいのはそう言うトコロじゃないの。」
Aさん「じゃあ、いったいどこに入りたいの?
どこの許可を得てどこを撮影したいの?」
Bさん「あのランドのキャストさん控え室。」
Aさん「夢を壊すなよ!!!!!」
たぶん許可貰えない。
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