【揺花草子。】<その977:穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって。>
【揺花草子。】<その977:穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって。>
Bさん「そこはかとなく気づいてるかも知れませんけど、ぼくは花が好きです。」
Aさん「あぁ、うん、そうだねぇ。知ってる。」
Bさん「一番好きな花は・・・分かってるよね?」
Aさん「もちろんだよ。マーガレットだよね。」
Bさん「そうそう。さすが。
あの慎ましく可憐で可愛らしい姿。
まさにぼくにピッタリです。」
Aさん「(まぁ・・・異論はないけど少しイラッとするな・・・)」
Bさん「でね、この季節の花と言えばコスモスが代表格。」
Aさん「うん、確かに。
痩せた土地でも咲き乱れる力強さがあるのにあんなに可憐で美しい。
ぼくも好きな花だよ。」
Bさん「でね、ぼくさ、フリージアを育てたいなって思って。」
Aさん「フリージア・・・今の季節の花じゃないよね?」
Bさん「そうなの。フリージアの花期は2月中旬から4月ぐらいらしくてね。
今の季節は花としては出回ってないのです。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「もう少し経ってから球根を植えるぐらいのタイミングですよーってね、
お花屋さんが教えてくれた。」
Aさん「なるほどなるほど。」
Bさん「でもぼくは今フリージアが欲しい。」
Aさん「いやそうは言っても・・・。
ムリなもんはムリですよ。
季節のものは季節に楽しむから味わい深いんであってね。
年がら年中イチゴとかミカンとかリンゴとか食べないじゃん?」
Bさん「(うっ・・・阿部さん正論・・・
なんか悔しい・・・////)
と・とにかく、フリージアが欲しかったの。
その時のぼくの怒りと言ったらなかったの。」
Aさん「えぇ〜・・・。」
Bさん「オレは怒ったぞーーー!! フリージアーーー!!!」
Aさん「それ言いたいだけだよね!!???」
別に花屋さんにも行ってない。
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