【揺花草子。】<その969:ただの母娘の団欒。>
【揺花草子。】<その969:ただの母娘の団欒。>
Bさん「助手席力ってなにかね。」
Aさん「・・・はい? なにそれ・・・。」
Bさん「いやあのね、そう言うのがあるんだって。ネットの記事で見かけたんだけど。
もうなんでもかんでも『○○力』って言っとけば良いみたいな
風潮はどうかと思うけども。」
Aさん「まぁ・・・言いたい事は分かるけども・・・。」
Bさん「で、その『助手席力』ですがね。
どうやらドライブデートとかのとき、
運転手さんの眠気覚まし用にガムを用意したり、
お菓子とか食べる時は事前に食べて良いか聞いたり、
クルマの外に出る時に便利なように小さなバッグを準備しといたり、
運転手さんに飲み物を渡す時はペットボトルの蓋を外してから渡してあげたりとか、
まぁそう言う細かい気遣いのことみたいなんですよ。」
Aさん「はぁ・・・なるほど。
別に地図見てナビする能力とかそう言うコトじゃないんだね。」
Bさん「今日びそこらへんは機械がやってくれるから良いんじゃない?
Siriさんとかにお願いすれば済む話だよ。」
Aさん「まぁ、それはそうかもだね。」
Bさん「そんなわけで、女磨きに余念のないぼくもまた
助手席力アップを試みるべきではないかと思った。」
Aさん「女磨きに余念がないとか初めて聞いたんだけど。
そんな設定初耳なんだけど。」
Bさん「設定言うなっ!
とにかく、助手席力アップのための実地訓練として、
ドライブデートを所望します。」
Aさん「おっ・・・そ・そうですか・・・?」
Bさん「なので阿部さんにクルマを出してもらいたい。」
Aさん「い・いや・・・////
そ・それは良いんだけど・・・・////
でもぼくクルマ持ってないけど・・・////」
Bさん「もうっ!
『じゃあレンタカー借りて来るよ』くらい言って欲しいよっ!」
Aさん「お・おう・・・////
で・でもクルマなんてもうずいぶん長いこと運転してないから
少し心配だよ・・・。」
Bさん「え?」
Aさん「え?」
Bさん「運転手はママンにお願いするつもりでいたんだけど?」
Aさん「(それ何一つぼくにメリットない!!!!!)」
しかもそれドライブデートとは言い難い。
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