【揺花草子。】<その954:強ければ生き、弱ければ死ぬ。>
【揺花草子。】<その954:強ければ生き、弱ければ死ぬ。>
Bさん「阿部さんは『所詮この世は金だ』とか思っちゃってるタイプでしょ?」
Aさん「ちょっ! なに言ってくれてんの!?
そんなコトないよ!?」
Bさん「イヤあるね。阿部さんはすっごい即物的だもん。
金があれば人生の厄介事の大半は片付けられるとか思っちゃってるタイプだもん。」
Aさん「イヤッ・・・ちょっと、随分な言われようじゃないの・・・!
た・確かにおカネで解決できることはたくさんあると思うけども・・・。」
Bさん「ホラ〜! やっぱり!」
Aさん「ちっ違う! そりゃお金で買えるものはお金をいっぱい持ってれば手に入るけども、
お金で手に入らないものもちゃんとあるってことぐらい弁えてますよ!」
Bさん「次元を超える装置とか?」
Aさん「イヤッ!! そう言うんじゃなくて!!
って言うかそう言うこと言うきみの方こそ、そんな風に思ってるんじゃないの?」
Bさん「うわっ!! 阿部さん酷い!!
ぼくのことそんな風に思ってたの!!?
ものすごいショックだよ・・・!!!!」
Aさん「えっ!? いいいいいや今のは違くて・・・
その、売り言葉に買い言葉って言うか・・・。」
Bさん「どえらい屈辱を受けたよ!!
これは名誉毀損だよ!!
賠償金をせしめるイキオイだよ!!」
Aさん「結局金か!!!!」
Bさん「ま、今のは冗談だけど。
ぼくだって阿部さんとおんなじだよ。
ちゃんと、お金じゃ解決できない厄介事が世の中にあるってこと、分かってる。
それはたぶんホントにけっこうな厄介事だけど、でも。」
Aさん「・・・」
Bさん「そのぶん、きっと、大切なことだってこともね。」
Aさん「う・うん・・・。」
Bさん「愛はお金じゃ買えないって昔ポールが教えてくれたし。」
Aさん「古い話題を持ち出すね・・・。」
Bさん「ダイヤの指輪よりも大切なものがあるってぼくは知ってるからね。
愛とか夢とかバカげた理想とか、臆面もなく語り出しちゃうくらいの浪漫が、
こう見えてもぼくにもちゃんとあるんだよ。」
Aさん「お・おう・・・////」
Bさん「だから、ぼくは『所詮この世は金が全て』だなんて思わない。」
Aさん「う、うん。」
Bさん「ぼくはね、こう思うんだ。」
Aさん「えっ・・・?」
Bさん「所詮この世は弱肉強食。」
Aさん「どこの志々雄!!!!!」
浪漫譚。
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