【揺花草子。】<その929:見た目お人形さんのようだしね。>
【揺花草子。】<その929:見た目お人形さんのようだしね。>
Bさん「世はお盆真っ盛り。」
Aさん「あぁ・・・そうか・・・
今年もその季節か・・・。」
Bさん「えぇえぇ。
我らが【Meister's Brief】では毎年8月13日はこのアバンで
小粋な怪談トークを繰り広げるのが習わしです。」
Aさん「アバンって言う言い方をするなよ。」
Bさん「ここ数年はあんまり面白い怪談話がなかったから、
落語ネタでお茶を濁してきましたけども。」
Aさん「濁したとか言うんじゃないよ。アレだって相応にネタとして成立してたよ。」
Bさん「でも、今回は本格的な怪談ネタを披露しますよ。」
Aさん「おっ・・・そ・そうなの?」
Bさん「『今あなたの後ろにいるの!!!』系怪談あるじゃんか。」
Aさん「そう言うジャンル分け初めて聞いたけど。
でもまぁ、確かに、怪談としては割とメジャーだよね。
元ネタは『メリーさんの電話』だよね。」
Bさん「そうそう。
主人公の少女は、古くなった外国製の人形を引っ越しを機に捨てるんだけど、
ある夜その人形が持ち主に電話をかけてくる。
『もしもし、私メリー。今ゴミ捨て場にいるの。』
いたずら電話だと思って取り合わない元持ち主。
するとまた少し経って電話がかかってくる。
『もしもし、私メリー。今公園の前にいるの。』
不審がる持ち主。」
Aさん「その後も何度も電話がかかってくるんだよね。」
Bさん「『もしもし、私メリー。今地下鉄に乗ってるの。』」
Aさん「メリーさん地下鉄で移動中なの!?
て言うか地下鉄内で電話しちゃダメだよ!! メリーさんなにやってんだよ!!」
Bさん「『もしもし、私メリー。寝過ごして終点まで着いたの。ついでにサッカー観て来るの。』」
Aさん「南北線!? 南北線なのか!? ホームゲーム観に行ったのか!!?」
Bさん「2時間後、また電話が掛かってくる。
『もしもし、私メリー。試合後改札が混雑してて全然切符買えないの。』」
Aさん「だからホームゲームのときは事前に帰りの切符も買っておくようにって
駅でアナウンスしてるじゃん!」
Bさん「『もしもし、私メリー。完全に迷ったの。』」
Aさん「メリーさーん!!!! 地図アプリ使って―!!!」
Bさん「『もしもし、私メリー。今交番にいるの。』」
Aさん「保護された!! さんざん迷った挙句優しいおまわりさんに保護された!!!」
Bさん「『もしもし、私メリー。今ラス前にいるの。』」
Aさん「なんだ待ち合わせか!!? こっちから迎えに来いってか!!?」
Bさん「そんなこんなで徐々に元持ち主のところへ近づいてくるメリーさん。」
Aさん「いやー・・・そのメリーさんかなり辿り着けない感満点だけど。
ケータイの充電とか心配になるレベルで電話かかりまくってるけど。」
Bさん「そして最後の電話は『今あなたの後ろにいるの』・・・!!!」
Aさん「っっっ・・・!!」
プルルルルルルルルルルルルルルル
Aさん「ッッッッッ!!!!!
ビ・ビックリした!!!!
で・電話・・・ご、ごめん、バイブにするの忘れてた・・・」
Bさん「出なくていいの?」
Aさん「え? でも収録中だし・・・」
Bさん「大事な電話かもよ? 出たら?」
Aさん「え・う、うん・・・。
じゃあ・・・
・・・って、あれ? 発信者がブリジット・・・?」
ピッ
Aさん「も・もしもし・・・?」
Bさん「もしもし、ぼくブリジット。
今阿部さんの後ろにいるの!!」
Aさん「いや全然前にいますけど。
テーブル挟んで目の前で喋ってますけど。」
収録中はケータイOFFにしておいてほしい。
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