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【揺花草子。】(日刊版:2014年)  作者: 篠木雪平
2014年8月
216/365

【揺花草子。】<その920:ナッツシュート。>

 【揺花草子。】<その920:ナッツシュート。>


 Bさん「ドッジボールがやりたい。」


 Aさん「・・・はい・・・?

     なにそれ・・・。」

 Bさん「え? もしかして阿部さん競技人口=全国のお子さまの数と言われるほどの

     大人気スポーツであるところのドッジボールを知らないの?」

 Aさん「イヤ知ってるよ!!

     て言うか確かに大人気だとは思うけど全お子さまがやるほどではたぶんないよ!」

 Bさん「でも阿部さんも子供の頃やってたでしょ?」

 Aさん「まぁ・・・やってたけど・・・。

     って言うかそのお子さまに大人気のスポーツを

     なんできみがいきなりやりたいとか言い出すわけ?」

 Bさん「なんでだと思う?」

 Aさん「えぇ〜・・・知らないよ・・・。」

 Bさん「なんだか阿部さん積極性に乏しいなぁ。

     そんなんじゃあっと言う間に阿部さんアウトだよ?

     ぼくの勝利は戦う前に既に確定の気配だよ?」

 Aさん「え!? なに!? きみvsぼくなの!? なんでぼく巻き込むの!?」

 Bさん「まさかのドッジボール 1 on 1 とか斬新じゃない?」

 Aさん「いや斬新かも知れないけど・・・。

     ボール避けたら拾う人いないじゃん・・・。」

 Bさん「だからね、四方を壁に囲まれた部屋でやるんだよ。

     スカッシュみたいな、あんなカンジで。

     で、特別ルールとして、壁で跳ね返ったボールに当たってもアウト。」

 Aさん「おぉ・・・それは意外とゲーム性高いかも知れないね・・・?」

 Bさん「でしょ? ちょっと興味でて来たよね?」

 Aさん「まぁでも、それはもうドッジボールじゃないよね?

     新しいスポーツだよね?」

 Bさん「えっ。

     ・・・あ・・・そうだ・・・。

     じゃあこの案はボツだ・・・。」

 Aさん「ボツなの!? 意外といい線行ってたと思うけど!!」

 Bさん「でもドッジボールじゃないなら意味が無いもん。」

 Aさん「えぇ〜・・・?

     なにそのドッジボールにかける熱い想い・・・。

     なんでそんなにドッジボールやりたいの?」

 Bさん「なんでって、そりゃもう。

     今日はシリーズ通算920回めの話数ですから。」

 Aさん「・・・はぁ・・・。」


 Bさん「熱血硬派ってカンジじゃん?」

 Aさん「思わぬ発想!!!!」


 でもこの暑さの中で身体を動かすのは億劫。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2014/08/04.html


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