【揺花草子。】<その882:いざとなったらプライベートモード。>
【揺花草子。】<その882:いざとなったらプライベートモード。>
Bさん「阿部さんが性犯罪の容疑で逮捕されたとするじゃん?」
Aさん「なにその仮定!!???
そう言うifトークはいろいろイヤなんだけど!!???」
Bさん「まぁまぁ。
昨日も言った通り阿部さんは安定の事案ジェネレーターだからしょうがないよ。
将来の可能性のひとつぐらいに考えておいてよ。」
Aさん「将来の可能性としても考えられないよ!!
て言うかそんな可能性ないよ!!!」
Bさん「ま、とにかく、性犯罪の容疑を掛けられて逮捕されてしまった阿部さん。
新聞やテレビがセンセーショナルに事件を取り上げる。
ぼくやママン、それに中の人なんかは容疑者の知人として
マスコミからインタビューを求められ、
『基本的にはいい人だったんですけどいつかはなにかしでかすと思ってました・・・』
なんて風にぼくは答えるわけだよ。」
Aさん「いつかしでかすと思ってるの!!???
酷いよブリジット!!!」
Bさん「そして取材は阿部さんの個人の趣味趣向へも不躾に踏み込んでくる。
その結果阿部さんは無類のアニオタだと世に晒される。」
Aさん「う・うん・・・そこは・・・まぁ、確かにそうだけど・・・。」
Bさん「世の中は短絡的ですから。
アニオタ=社会に何らかの問題をもたらしがちな危ない思考・性癖の持ち主って
あっと言う間に簡単に結びつけられてしまう。
そうして阿部さんは稀代の変質者に祭り上げられてしまうんだ。」
Aさん「うっわ・・・そこだけはなんかありうる話ですごくイヤだな・・・。」
Bさん「もちろん阿部さんは反論するんだよ。
『冤罪だ。ぼくはやってない。』」
Aさん「う・うん。きっと言うよ。だって身に覚えがない疑いだもん。」
Bさん「『目の前に幼女がいたから悪いんだ。』
『よく覚えていない。』」
Aさん「それはカンペキアウトの台詞でしょ!!!!!
完全に犯行認めちゃってるでしょ!!!!!」
Bさん「そんなわけで捜査の手は阿部さん所有のパソコンに及びます。
犯行動機を裏付けるための重要な証拠物件として押収されてしまう。」
Aさん「うわー・・・。」
Bさん「阿部さんは『みでし』好きだよね?
『みでし』好きなら真白たんを検索しようとして
『幼女 小姑』とかググったりするじゃん?」
Aさん「あぁ、うん、すると思うよ。」
Bさん「同じように『ごちうさ』も好きだと思うんだけど、
作中に登場する小説家の青山ブルーマウンテンさん。
ファンの間では『青ブルマさん』と呼ばれているのはご存知ですね。」
Aさん「はい・・・存じております・・・。」
Bさん「そんなわけで、押収した阿部さんのPCのブラウザには、
『幼女』とか『青ブルマ』なんて検索履歴が残ってるわけですよ。」
Aさん「おぉっ・・・そ・それは・・・!!」
Bさん「もう完璧アウトですよねコレ。
完全に犯罪者ですね。」
Aさん「イヤッ!! そこは弁明させてくれ!!!!」
今回のお話から皆さんが得るべき教訓は、物事の一面だけ切り取って全体を判断してはいけないと言うコトだ。
----------
「Meister's Brief」から自動転送
http://www.studiohs.com/28if/brief/2014/06/27.html