【揺花草子。】<その880:ちちはちちちとしたうちした。>
【揺花草子。】<その880:ちちはちちちとしたうちした。>
Bさん「ちょっと過ぎちゃったけど、今月中旬は父の日だったじゃないですか。」
Aさん「え? うん、そうですね。」
Bさん「前々から話してるけど、うちは母子家庭だから
基本父の日はスルーなんです。」
Aさん「え? えっと・・・あー・・・
(・・・事情が複雑そうだから聞かないでおくか・・・)
うん、そうなんだ。」
Bさん「子供の頃はね。
幼稚園とかで父の日にお父さんにあげるプレゼントを
作りましょう的なアレがあるじゃない?
お父さんの似顔絵を描いたりとか。」
Aさん「あぁ・・・。」
Bさん「でもうちはパパンがいない。」
Aさん「(・・・。)」
Bさん「まぁ阿部さん想像通りのいろいろがあるわけですよ。」
Aさん「(・・・。)」
Bさん「あ、なんかごめん、そんな顔しないで。
別にそう言う重い話をしたいんじゃないんだ。
ただぼくはそう言う環境で育ったから、父の日って正直あんまり
リアルなイベントとして感じられないのね。
それって、ちょっと、寂しいかなぁって思って。」
Aさん「寂しい・・・。」
Bさん「そこで、阿部さんにお願いです。」
Aさん「えっ?」
Bさん「ぼくのパパになって?」
Aさん「えっ!!???」
Bさん「どう・・・かな?」
Aさん「あああああ・・・いや・・・その・・・
それって・・・どう言う・・・////」
Bさん「(・・・ふふっ)」
Aさん「・・・?////」
Bさん「さて、ここで阿部さんにクイズです。」
Aさん「・・・え?」
Bさん「さっきの、『ぼくのパパになって?』と言う発言ですが。」
Aさん「は・はい・・・////」
Bさん「それは、
『うちのママンのこともらってあげて』と言う意味か、
『金銭の介在によって成り立つ擬似的な親子関係』か、
果たしてどっちの意味だったでしょうか!」
Aさん「(どっちでもなんか辛い!!!!!)」
正直言うほど寂しくない。
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