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【揺花草子。】(日刊版:2014年)  作者: 篠木雪平
2014年6月
156/365

【揺花草子。】<その860:検証シリーズ。>

 【揺花草子。】<その860:検証シリーズ。>


 Bさん「話題に困ったら天気のハナシをするのが基本じゃん?」

 Aさん「えっ!? なにそれは話題に困ってるんですよってコト!?

     ネタ切れなのか!?」

 Bさん「きっ! 切れてないよ!! ネタはいっぱいあるよ!!

     昨今の回転ずしかってぐらいたくさんネタがあるよ!

     プリンとかケーキとかも回しちゃうイキオイだよ!!」

 Aさん「いやうん、それは別にどうだって良いんだけど・・・。」

 Bさん「あくまで一般論で、ってハナシ。

     例えば初対面の人とかさ、あんまり親しくない人とかと、

     それ相応になんか話をしなきゃいけないって時に、天気の話題は最適ですよ、と。」

 Aさん「はぁ・・・。

     まぁ確かに、当たり障りのない話題として取り上げられるよね・・・。」

 Bさん「と言うことで、今日は天気の話題をします。」

 Aさん「やっぱりネタないんじゃないか・・・」

 Bさん「ちっ、違うよ! 最初からそう言う予定だったの!

     明日以降も捧腹絶倒のネタがてんこ盛りだよ!!」

 Aさん「(だと良いけど)」

 Bさん「と・とにかく天気の話題です。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Bさん「スペインでは主に平野部に雨が降る、って言いますね?」

 Aさん「イヤッ!! それはそう言うセリフってだけだから!!

     発音矯正のフレーズだから!!」

 Bさん「スペインってさ、地中海沿岸地域に平野が細長く広がってて、

     内陸はほとんど台地なんだって。

     有名なマドリードやトレドもメセタと言う高原地帯にあるそうです。」

 Aさん「ほうほう。」

 Bさん「平野の都市と言えばほとんど沿岸部の都市とイコールで、

     バルセロナ、バレンシア、マラガ、それにセビリアなんかが挙げられます。」

 Aさん「聞いたことある都市がいっぱいだね。」

 Bさん「でね、ぼくさ、これらスペインの諸都市の年間降水量を調べてみた。

     果たして本当にスペインでは平野部に雨が多いのか?

     内陸の高原地域と比べ、沿岸地域は有意に雨量が多いのか?」

 Aさん「えっ・・・。」

 Bさん「その結果、内陸は大体年間降水量が300〜500mm程度。

     沿岸諸都市も400〜600mm程度と、言うほど大きな差がない事が判りました。」

 Aさん「あぁ・・・。」

 Bさん「確かに沿岸部の方が多少雨は多めだけど、言っても600mmとかなわけです。

     これは東京の年間降水量約1500mmの40%程度に過ぎない。」

 Aさん「そ・そうなんだ?」


 Bさん「結果として、スペインでは平野部にも大して雨は降らない。」

 Aさん「ヒギンズ教授完全否定!!」


 そんな目くじら立てんでも。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2014/06/05.html


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