【揺花草子。】<その856:勇猛果敢。>
【揺花草子。】<その856:勇猛果敢。>
Bさん「うちのママンってかなりのアニオタなんですよ。」
Aさん「うん・・・知ってるけど・・・。
って言うかきみがそれ言うんだ・・・?」
Bさん「いやぼくも大概アニオタだと思うけどさ。
ママンはあのトシで下手したらぼく以上にアニオタだからね。
まぁ厳密にはアニメ以外にもいろいろ好きなんだけど。」
Aさん「あのトシって言われても・・・カトリーヌさんの年齢は知らないから
何とも言えないけど、まぁ確かに、珍しい部類かも知れないねぇ。」
Bさん「あのね、うちのママンってさ、まぁぼくもそうなんだけど、
クリエイターの皆さんにとても敬意を払ってるのね。
そして作品、あるいはその作り手さんへの支持と感謝の想いを
パッケージ購入と言う形で体現するタイプなの。」
Aさん「おぉ。」
Bさん「コンテンツがビジネスとして成立するためには受け手側が適切な対価を
支払わなきゃいけない。
それはTVでのOAであれば回りまわって出資するスポンサーや広告主だし、
直接的には視聴者が円盤やグッズの類を購入することだ。
そうすることによって作り手さん側に資金が流れ、
それが次の作品への原資になる。」
Aさん「それは、確かにそうだね。」
Bさん「だからぼくもママンも、例えば動画サイトに上がってるような
公式が配信しているものではない違法動画は絶対に観ないし、
そう言う手段でコンテンツを楽しもうとする無法な連中がたくさんいるせいで
作り手さん側、ひいてはコンテンツ業界全体の体力が損なわれて
良作が生まれにくい土壌が醸成されるのが心から許せない。
まぁ昨今のコンテンツ業界の縮小傾向はそれが全ての理由ではないだろうけど、
『何とかしてタダで手に入れてやろう』と言う非常に浅ましい人たちが
一定数いるのは間違いなくてね。」
Aさん「うーん。そうだね。
何の対価も支払わずにコンテンツを楽しもうとする姿勢はぼくも嫌いだな。」
Bさん「そう言う理由もあって、ママンは特に気に入った作品に対しては
きっちりお金を払うタイプなの。
パッケージだけじゃなくて、原作から公式ガイド、キャラソンやDJ CDの類まで
がっちり揃えちゃうタイプなんだよね。」
Aさん「おぉ・・・それは相当コアなファンだね・・・。」
Bさん「そんなわけで、うちにはもう週に2,3回のレベルでアマゾンさんから荷物が届く。」
Aさん「あぁ・・・」
Bさん「多い日には1日で日本郵便さんと佐川さんとヤマトさんが来るからね。
入れ代わり立ち代わりだから。」
Aさん「はは、そうなんだ。」
Bさん「ママンは毎日おシゴトから帰ってくるの遅いから、荷物を受け取るのは
たいがいぼくの役目なのね。」
Aさん「なるほどね。」
Bさん「こんぐらいアマゾンさんの荷物ばっかり受け取ってるもんだからさ。」
Aさん「ん?」
Bさん「運送業者の方々にきっと『アマゾネス』とか
あだ名付けられてる気がする。」
Aさん「よりによって!!???」
勇ましい。
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