【揺花草子。】<その855:寄り添う。>
【揺花草子。】<その855:寄り添う。>
Bさん「頑張って阿部さんとハナシ合わせたい。」
Aさん「頑張ってってなにさ・・・。
頑張らないと合わせられないレベルの溝が
ぼくときみの間には横たわっているのか・・・。」
Bさん「あるね。八つ墓村とか犬神家なみだね。」
Aさん「そっちの溝なの!?
横に延びるタイプの溝なの!!? 正しい歴史なの!!?」
Bさん「ま、とにかく、阿部さんに話を合わせたい。」
Aさん「うーん・・・きみがどう言う意図でそんなこと言い出すのかは全く意味不明だけど、
とにかく今日はブリジットはぼくにハナシを合わせてくれるんだね?」
Bさん「うんうん。そう言うことです!
さ、阿部さん、ちょっと小粋でC調なトークを繰り広げようよ!」
Aさん「C調て!!!! なに言ってんのきみ!!?
すごいなビックリだわ!! 10何年かぶりで聞いたわその言葉!!」
Bさん「ホント? 図らずもぼくの語彙力の高さが露呈しちゃった感があるね!
なんか恥ずかしいなぁ////」
Aさん「いや恥ずかしがるようなところじゃないけど・・・。」
Bさん「そ、そうだよね! ごめんね阿部さん!
なんかちょっと阿部さんが良いカンジにツッコんでくれたから調子こいちゃった。
ホントごめんね、呆れちゃったよね?」
Aさん「いや、呆れたって言うか・・・別にそんなことはないけど・・・
(いつものことだし)」
Bさん「ホント? 良かったぁ!
ちょっと凹んじゃったよ〜!」
Aさん「うん・・・。(なんだこのキャラ・・・。)」
Bさん「あのね、阿部さん、そりゃ普段ツッコミきついけどさ、
それって結構、なんて言うか、ある意味『愛』かなぁとかって、
ぼくは勝手に思ってるんだけど。」
Aさん「あ・愛・・・ですか。」
Bさん「も・もちろんあれだよ?
エロス的なアレじゃなくてね、アガペーとかフィリア的な愛だよ?////
か・勘違いしないでよね!
別にあんたのことなんか好きじゃないんだからねっ!////」
Aさん「ここぞとばかりにツンデレ少女テンプレ発言!!
なに言ってんの!?
て言うかアガペーとかフィリアとかホントよく知ってるねそんなん。」
Bさん「いつか言ってみたいと思ってたセリフが言えたよ! なんか嬉しい!
ありがとね、阿部さん!
これも阿部さんの愛のなせる業だね!」
Aさん「いや、うん・・・。
愛って言うと随分大仰な気がするけど・・・。」
Bさん「あっ! ご・ごめん! ちょっと大げさすぎたかな?
そうだよね、そんな愛なんて偉そうに語るなってカンジだよね!
ぼくみたいな小娘に愛とか説かれたくないよね・・・。
・・・なんか、ごめんね・・・。」
Aさん「い・いや別に、そう言うんじゃなくて・・・。
それに、まぁ、うーん・・・。
別にきみのことが嫌いだからツッコミきついわけじゃなくてね、
むしろその逆と言うか・・・。
そりゃ確かにまぁ、拡大解釈をすれば、きみに対する愛、ってコトで、
いいんじゃないかな、これは・・・////」
Bさん「──うん。////」
Aさん「うん・・・////」
Bさん「そんなわけで。」
Aさん「えっ?」
Bさん「頑張ってハナシ合わせてみました。」
Aさん「(やっぱりそう言うことか!!)」
ほんとのきもちはひみつだよ。
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