【揺花草子。】<その854:『髪の長いは』と言うのもあるそうで。>
【揺花草子。】<その854:『髪の長いは』と言うのもあるそうで。>
Bさん「ぼくってさ、キャピキャピの10代なわけですよ。」
Aさん「うん・・・今日びのキャピキャピの10代はキャピキャピとか言わないとは思うけど、
そこは差し置いとくとして、まぁ確かにそうですね・・・。」
Bさん「そうではあるけどさ、同年代女子と較べると
相応にモノを知ってる方だと思うんだよね。」
Aさん「あー・・・うーん・・・
それは、なんと言うか、ある特定の方面に・・・ってことだよね・・・?」
Bさん「それもあるけどさ、なんて言うの、基本スペックがと言うか。
モノの言い方とかがあんまり10代っぽくないと言うか。」
Aさん「あぁ、うん、それは確かに。作為的なほどに。
10代半ばから後半の今ドキ女子。ってカンジは微塵もないね。」
Bさん「微塵も!? うそ!? 人より少し少ない程度じゃない!?
そんなに一般の人々と違うかなぁ?
ファンタジーとかでは良くあるカンジじゃない?」
Aさん「いやまずこのぼくらの日常がファンタジーではないからね。
日常系だからね。ゆるふわではないけどね。」
Bさん「こう見えて学校の成績も存外良かったんです。
阿部さんはぼくのこと英語もできないエセ外国人とか言ってるけど、
テストとかはけっこう成績良かったんだからね?」
Aさん「いやエセまでは言ってないけど。人聞き悪いなぁ。
でもまぁ確かに、なんと言うか、良くモノを知ってるってのはなんか分かるよ。
逆に『なんでそんなこと知ってるんだよ』ってことの方が多いしね。」
Bさん「でしょでしょ?
そんな、存外できる子であるところのぼくことブリジットですけども。」
Aさん「(できる子・・・?)」
Bさん「ホラぼくって金髪碧眼の色白外国人美少女なわけでね。
いかにもカタコトの日本語とかしか喋れなそうなくせに
日本語が存外堪能なわけです。」
Aさん「存外って言うか、日本語しか堪能じゃないけどね。」
Bさん「それでもさ、本とか読んでると、『こんな言い回しあるんだ!』
みたいなことはやっぱりあるんです。
日本語って奥が深い。」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「でね、この前、とある本を読んでて、すごい言葉を知ってしまった。
まさに目から鱗が落ちると言うかさ、独断のまどろみからの目覚めと言うかさ。」
Aさん「『独断のまどろみ』は哲学の言葉だけどな。
カントだけどな。」
Bさん「そして今夜恋にかわるしあわせな夢で会うわけです。」
Aさん「それはまどろみの約束だなぁ!! えるたそがやけにエロいやつだなぁ!!」
Bさん「とにかく、最近知ってちょっと『おぉ』って思った言葉。
ぼくはこれを座右の銘にしようかと思ったぐらいのレベルです。」
Aさん「そ・そんなに? そんな素晴らしい言葉だったんだ?
一体どんなの・・・?」
Bさん「『色の白いは七難隠す』。」
Aさん「七難隠してもまだ余りある難が
だだ漏れだけどね!!?」
本来この『難』って言うのは容姿的なことを指してるそうですけどね。
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