【揺花草子。】<その852:半端者。>
【揺花草子。】<その852:半端者。>
Bさん「パンジーって花あるじゃん?」
Aさん「あぁ、うん。名前は知ってる。」
Bさん「どんな花かは分かる?」
Aさん「うーんと・・・なんか、小ぶりな花のやつじゃない?
黄色とか紫のイメージで、鉢植えとかの・・・。」
Bさん「うん、まぁ、確かにそうなんだけど、なんだか貧弱だなぁ。
パンジーと言えば、アニメ『日常』最終話#26で
桜井先生が持ってた鉢植えの花じゃん。
その花粉がゆっこの鼻を刺激してはぶしゅ!てなっちゃって
その飛沫が虹を作ったじゃん。」
Aさん「いやそう言えば確かにそんなシーンあったけども!!
すごいピンポイントな話出して来たな!!!」
Bさん「とにかく、パンジーです。
秋に花を咲かせて、春の終わりぐらいまで咲き続ける、
とても花期の長い花としても知られてて。
まぁスミレの園芸品種なわけです。」
Aさん「なるほどなるほど。」
Bさん「で、このパンジーとよく似た花にビオラと言うものがある。」
Aさん「ビオラね、うん、聞いたことがある。」
Bさん「実は花の種類的にはほとんど変わらなくてさ、
園芸上は花の大きさが5センチ以上ならパンジー、
4センチ以下ならビオラ、と呼んでるらしいんだよ。」
Aさん「へ・へぇ・・・そうなんだ?」
Bさん「となるとさ。」
Aさん「ん?」
Bさん「4センチを超え、5センチ未満の花は
なんと呼ばれるんだろうね?」
Aさん「えっ。」
Bさん「パンジーと呼ぶには小さすぎる。
けどビオラと呼ぶには大ぶりすぎる。
そんな状態のこの花を呼び習わす名前が存在しないのではないか?」
Aさん「えぇ〜・・・。」
Bさん「『パンジーにもビオラにもなれなかった花』って
呼ぶのはどうだろう?」
Aさん「なんでそんな可哀想なネーミングだよ。」
まぁ最近はそのへんの定義も少し曖昧になって来てるらしいですが。
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