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【揺花草子。】(日刊版:2014年)  作者: 篠木雪平
2014年5月
145/365

【揺花草子。】<その849:復興支援と言う意図もある。>

 【揺花草子。】<その849:復興支援と言う意図もある。>


 Bさん「宇宙の意思を感じたい。」


 Aさん「(あぁ〜・・・)」

 Bさん「・・・ちょっと阿部さん!

     なにその微妙な表情!!」

 Aさん「イヤ・・・とうとうアレかと思ってさ・・・。」

 Bさん「アレってなにさー!

     残念な子扱いいくない!!!

     そんな態度取ってると宇宙の意思によって

     阿部さんにピンポイントで彗星が降って来るよ!!」

 Aさん「宇宙の意思便利に使い過ぎだろ!!

     宇宙レベルでいらない子かよぼくは!!」

 Bさん「とにかく宇宙の意志を感じたいの。

     一人称を『ワレワレ』とかにしたいの。」

 Aさん「何だよその願望!」

 Bさん「あと夜空を見上げて不意に涙を零したりしたい。

     そして阿部さんに『ど・どうしたの?』って訊かれたら

     『あの星もきっと誰かにとっての太陽なんだろうね。』とか言って

     『なにわけ分かんないこと言ってんのさ・・・』ってツッコまれたい。

     そして弱々しく、少しだけ悲しそうに微笑み返して

     『何万年前の光かは分からないけどね。』って呟くように答えたい。」

 Aさん「なにその微妙に深そうなストーリー!

     それもう何らかの悲しい事情があって地球に溶け込んでるパターンじゃん!!」

 Bさん「そしてそんな不思議ちゃんなキャラのぼく、

     ある日を境にどんどん不思議言動がエスカレートするの。

     回りに理解されず、みんなぼくのことを腫れ物みたいに扱うんだけど、

     阿部さんだけは違くてさ。」

 Aさん「えっ////」

 Bさん「でもそんなある日、普段阿部さんより早くスタジオ入りしてるぼくが

     一向に現場に現れない。

     中の人も遅刻するとか聞いてないし、ぼくにもママンにも連絡がつかない。

     こりゃおかしいぞって阿部さんが思ったその時・・・」

 Aさん「そ、その時?」

 Bさん「突如阿部さんの目の前に黒々とした四角い物体が現れる。」

 Aさん「モ・・・モノリス・・・!」

 Bさん「その通り。

     そしてモノリスはゆっくりと語り始める。

     ──いや、語ると言うと少し違うかも知れない。

     阿部さんの頭の中に、直接言葉がが流れ込んで来る、みたいな。」

 Aさん「お・おぉ・・・。」

 Bさん「そして阿部さんは知るんだよ。

     ぼくが阿部さんよりももっと前に宇宙の意思を知っていたことを。

     時を超え、次元を超え、特異点の向こう側に生まれた情報のパラドックスを回収するため

     ローレンツ変換とスーパーストリング理論を応用して

     シュヴァルツシルト半径を超えて行ったことを。」

 Aさん「いやもう全く意味が分かりません。なに言ってんの?」

 Bさん「とにかく、全てのきっかけとなるのがモノリスなわけ。」

 Aさん「はぁ・・・。」


 Bさん「なので高級雄勝硯を買って欲しいと

     稟議を上げました。」

 Aさん「小道具かよ!!!!」


 却下しました。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2014/05/25.html


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