【揺花草子。】<その827:ゆるばな!>
【揺花草子。】<その827:ゆるばな!>
Bさん「音楽性の違いで解散したい。」
Aさん「なにその願望!!???」
Bさん「えぇ〜? 説明必要?
言葉どおりの意味なんだけどなぁ・・・。
音楽性の違いによってバンド解散したいわけよ。」
Aさん「イヤイヤ・・・別にきみバンド活動してるわけじゃないだろ?」
Bさん「そりゃもちろん。
だからまずバンド、バンドとまでは言わなくとも
ユニットを結成するところから始めないと。」
Aさん「そこから?」
Bさん「そして折を見て音楽性の違いのために解散するんだよ。」
Aさん「解散が目的で結成するの!!? なにそれ!!?」
Bさん「イヤイヤ阿部さん、分かってないなぁ。
世の中のあらゆる事象には始まりがあれば終わりもあるものだよ。
生きると言うことは緩やかに死に向かっていること、って言うでしょ?」
Aさん「いやぁ・・・それはそうだけど・・・」
Bさん「悲しいコトだけれども、全てはいつかは終わるんだよ。
終わらないものなんてない。変わらないものなんてない。
ぼくら『揺花草子。』だって、いつかは終わってしまうんだ。」
Aさん「そ・そうなのかな・・・。」
Bさん「もちろん今は、ぼくら2人のこの愚にもつかない日常はこの先もずっと続いて行くとね。
この先もずっとずっと、続き続いて行くとね。信じてはいるけれども。」
Aさん「う・うん・・・。そうあって欲しいね・・・。」
Bさん「・・・って、そんなハナシじゃないの! 音楽性のハナシだよ!」
Aさん「あ・ああ、そうだったそうだった。」
Bさん「とにかく音楽性の違いで解散するために、
ユニットを結成しなきゃいけないんだよってコトですよ。」
Aさん「うーん・・・。きみのその考えに賛同してくれる仲間を探すのは
かなり骨だと思うけどね・・・。」
Bさん「えっ?」
Aさん「えっ?」
Bさん「メンバーはぼくと阿部さんだよ?」
Aさん「えっ?」
Bさん「阿部さんならこの趣旨を理解した上で
ぼくとバンド組んでくれるでしょ?」
Aさん「イヤっ!!
理解はしても賛同はできないけどね!!???」
バンド名:収録後おやつタイムとか。
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