【揺花草子。】<その716:逡巡。>
【揺花草子。】<その716:逡巡。>
Bさん「阿部さんに言わせれば、ぼくは『あざとさ重視のブロンドツインテ』です。」
Aさん「うん。まぁ、そうだねぇ。
ある意味きみの二つ名だよね。」
Bさん「同様に、阿部さんは『ガチホモ二次元キモオタクソニート』です。」
Aさん「いやうん、マーケティング上の理由でそう言う二つ名がついてるのは分かってるけどね。
でも実際にはぼくはガチホモでもニートでもないからね。
せいぜい二次元キモオタだからね。それだけでも充分に不本意だけどさ。」
Bさん「あーはいはい。」
Aさん「ちゃんと聞いて!! 流さないで!!!」
Bさん「まぁでもこれもなんて言うか『揺花』のお約束のひとつじゃん?
ぼくがさんざん阿部さんを罵倒して、それに対して
阿部さんが素人くさくて愚にもつかないツッコミを返すと言う。」
Aさん「さらっと罵倒して来るね!? ブレないねきみ!!?」
Bさん「そうは言っても、阿部さんがその二つ名に不本意だと言うのなら、
再考の余地があるのではないかとぼくは思った。」
Aさん「え、そうなの?」
Bさん「なんて言うの、労働者の言葉に耳を傾けるのは雇用主の重要な責任じゃん?
阿部さんは、まぁぼくもだけど、中の人にパーソナリティーと言うカタチで
雇われているわけだから、労働者たる阿部さんの意見もちゃんと聞こうと言うね。
コンプライアンスを果たそうと考えたわけですよ。」
Aさん「ぼくもう2年半前からずっと訴えてるんだけど。
まったく聞き入れてもらってないんだけど。
かなりコンプライアンス意識低い職場なんだけど。
余裕で真っ黒なんだけど。」
Bさん「だからね、阿部さんに選択の自由を与えよう、と。」
Aさん「選択・・・ですか?」
Bさん「うん、そう。今後の阿部さんの二つ名を、
これから提示する2つの中から選んでいいよ。」
Aさん「それでも選択肢は2つなのか。」
Bさん「しかもそのうちひとつは今までと同じ『ガチホモ二次元キモオタクソニート』。」
Aさん「結局それかよ!
じゃぁそれはもう選ばないよ!
問答無用でもうひとつの方選ぶよ!」
Bさん「あ、そう? それでFA?」
Aさん「えっ・・・あ・・・いや・・・。
一応・・・どう言うのか、聞いておこうかな・・・?」
Bさん「あ、聞く?
じゃあ、もうひとつの阿部さんの二つ名候補。」
Aさん「う・うん・・・。」
Bさん「『ロリペド二次元キモオタクソニート』。」
Aさん「(ロリペドかぁ———!!!!!)」
ガチホモの方がまだマシと言う判断。
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