【揺花草子。】<その820:さすがにニーズはなさそうだ。>
【揺花草子。】<その820:さすがにニーズはなさそうだ。>
Bさん「可愛い喫茶店で住み込みでバイトしたいです。」
Aさん「きみはホント短絡的だなぁ。」
Bさん「ちょっ!! 阿部さんっ! 酷いよ!!
なんてコト言ってくれちゃってんの!!?」
Aさん「だって、アレだろ?
もふもふのうさぎがいるようなお店がいいんだろ?
そして多少無愛想だけどちっちゃくて可愛い
店員さんがいるお店だろ?」
Bさん「な・・・なんで分かるの!? 阿部さんエスパーかっ!!」
Aさん「いや6月までの間のどっかでこの話題出て来ると思ってたよ。」
Bさん「(ぐぬぬ・・・////)
と・とにかく、喫茶店でバイトしたいの。
金髪碧眼のメイドさんが「お帰りなさいませご主人様〜」とか言って
お迎えしてくれるんだよ?
評判になりそうじゃない?」
Aさん「え? メイドさんなの? そう言うお店なの?
コーヒー屋さんじゃないんだ?」
Bさん「そこは世間のニーズを汲み取って。」
Aさん「打算的だな!!」
Bさん「『いらっしゃいませご主人様、こちらの席へどうぞ〜♪』」
Aさん「(うわなんか始まった・・・)
あ・あぁ・・・はい・・・
いや、って言うか席って・・・」
Bさん「『あれ〜? ご主人様どうされたんですか〜?
もしかしてどの席に座ればいいか分からないんですか?
そんなに愚鈍なんですか?
それとも決断力のないご主人様なんですか?』」
Aさん「ちょっと!! ご主人様に対する敬意が全く無いよ!!!
なんだコレそう言う嗜好の人向けの専門店か!!!!!
そう言われて喜ぶ人向けか!!!」
Bさん「『うふふ、ご主人様今日も面白くていらっしゃいますね〜!
それじゃあご注文はなにになさいますか?』」
Aさん「・・・うさぎ・・・」
Bさん「はい?(素)」
Aさん「い・イヤゴメン言ってみただけですマジでごめんなさい。
じゃあ、この、『愛情たっぷりオムライス』を・・・」
Bさん「『かしこまりましたご主人様!
こちらの「金銭の介在によって成り立つ
費用対効果のほぼ皆無な愛情のたっぷり詰まったオムライス」ですね!』」
Aさん「イヤな言い方しないで!!!!
癒しを求めて訪れたお客さんに対して酷過ぎる仕打ちだよ!!」
Bさん「『オムライスの上にケチャップで好きな文字をお書き致しますが・・・
なにかご希望はございますか?』」
Aさん「え? そんなサービスがあるの? うーん・・・。」
Bさん「『・・・』」
Aさん「うーん・・・そうだな・・・。」
Bさん「『「優柔不断乙」なんていかがですか?』」
Aさん「酷いね!!??? 悪意しか感じられないね!!???
とは言え・・・うーん・・・ちょっと、パッと思いつかないや。
おまかせでお願いできるかな?」
Bさん「『かしこまりました〜!
「広島風」って書いておきますね!』」
Aさん「中身焼きそばなのか!!???」
やっぱりそう言う人向けの専門店。
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