表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2014年)  作者: 篠木雪平
2014年4月
107/365

【揺花草子。】<その811:知らなくても美味しく作れる。>

 【揺花草子。】<その811:知らなくても美味しく作れる。>


 Bさん「ゆうべのうちの晩ゴハンはパスタだったのね。」

 Aさん「へえ、そうだったんだ。

     きみパスタ好きだもんね。」

 Bさん「トマトソースのパスタだったんだけどさ。

     あまりにもいそがしいぼくがてきとーに作ったらうまかったと言う

     その名も『ブリジット風スパゲティ』。」

 Aさん「どこのトニオさん。

     別に忙しくないだろきみ。」

 Bさん「あっ! 酷いなぁ! ものすごく忙っそがしいんだよぼく!?」

 Aさん「そうなの? なんでさ。」

 Bさん「春クールは押さえる作品がすごく多いんだよ。」

 Aさん「知らないよ。減らせよ。1本1本を大切に観ろよ。」

 Bさん「ファンタジー作品が多くてちょっと食傷気味です。」

 Aさん「じゃあなおさら切っていけよ。」

 Bさん「とにかく、トマトを使ってパスタソースを作ったわけ。」

 Aさん「うん、はい。」

 Bさん「トマトを一番最初に料理に使ったのはイタリア人でス。

     トマトを料理させたらイタリア人にかなう者はおりませン。

     これは自慢ではありません、『誇り』なのデス・・・。」

 Aさん「だから何オ・何サルディーだよ。何ール・ジャムだよ。

     きみフランス人だろ。」

 Bさん「ソースを作るために、トマトを切るわけじゃん?」

 Aさん「まあ、そうだねぇ。そのまんまごろっとは使わないよねぇ。」

 Bさん「まずトマトを半分に切ります。」

 Aさん「うん。」

 Bさん「今度はまたそれを半分に切ります。」

 Aさん「うん、さらに半分だね。」

 Bさん「そしてそれをさらに半分。

     これでいくつになった?」

 Aさん「え? 8等分だよね。」

 Bさん「そうそう。その通り。

     この、8等分にする切り方って、なんて言うのかなぁ?」

 Aさん「切り方?」

 Bさん「ホラ、色々あるじゃん?

     輪切りとか半月切りとかいちょう切りとかみじん切りとか短冊切りとか・・・。」

 Aさん「あぁー、あるねぇ。」

 Bさん「この丸いトマトを切る切り方は、何だろうね?」

 Aさん「えーと・・・うーん・・・。

     少なくとも半月切りではないよね・・・。」

 Bさん「半月の半分の半分だからね。」

 Aさん「でも、月っぽく見えるよねぇ?」

 Bさん「三日月切りとかかな?」

 Aさん「いやーそう言う切り方は聞いたことないよ?」

 Bさん「弧月斬りとか?」

 Aさん「奥義っぽい!!」

 Bさん「闇黒覇王円月斬?」

 Aさん「中二要素入って来た!!」


 Bさん「八つ裂き?」

 Aさん「確かに8つだけど!!!」


 くし形切り。


----------

「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2014/04/17.html


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ